いきなり、声が出なくなり焦る・・・
このところの寒暖差のせいであろうか・・・
10m先の人を呼び止める声が出ない。
症状が顕著になったのが火曜日・・・これを書いているのが木曜日
この木曜日(17日)は・・・
以前から決まっていたスケジュールで、
大阪府立池田高校に出向いて講義をするという出張業務が入っていた。
45分の2セット
普段の私であれば、まったく長くないどころかむしろ、
「もっとしゃべらせろ!」
というくらいの時間である。
いつも、意味ないことに意味を持たせることを得意技としている私にとって
声が出なけりゃ戦闘力が一気に下がってしまう・・・
まずい・・・
ということで、
前夜は、はちみつと生姜をお湯に溶かして飲んでみたり、
湿気を保つマスクを購入してみたり、お風呂で長湯してみたり、
薬物も、「のどの不快感 しわがれ声に」というまさに打ってつけタイトルのついた漢方やら、のど用の風邪薬やら、
トローチに加えて噴射式のど薬などなど、
6千円の出費は痛かったが金で解決できるものならとやるだけやってみる。
この仕事をやったからといって、
何か褒められたりしないのがうちの職場のフェアなところなのであるが、
私にとっては上司の目よりも高校生の前でエエカッコしたいという欲望が強い(笑)
一夜漬けの処置でなんとか3m先までは声を届かせられる状態になったが、
流暢にペラペラとやろうとすると息が止まる感じである。
仕方ない・・・
小さな声でゆっくりとやることにする・・・
状況は厳しいが仕方ない、やれるだけやろう・・・
ちきしょ~悔しいな~
なんて絶望的な気分であった。
お笑いのノリは封印だ・・・
お題は「スポーツに関する仕事について」
受講者は1コマ目が11名 2コマ目が12名
ありがたいことに席が指定されていて前に詰めてくれていた。
「今日はこんな声でごめんなさい、ホントはいつも明るいのよ」
なんて挨拶をしながら、このノドの状態でデキる話し方をした。
のどのせいで、あまり抑揚をつけるわけにはいかないので、
声が止まらない程度の強度と速度で話すようにしたら、
なんだか、みんなもいい感じで聞いてくれて、
絵本の読み聞かせみたいな雰囲気になった(笑)
なんだか森本レオのナレーションみたいな話し方になった
いやこんないいもんじゃないか・・・
むしろ戦場カメラマンか(笑)
結局、『こんな調子じゃみんな寝てしまうのではないか?』と
不安で臨んだのだが、むしろいつもより寝る人もいないし、
皆さんの聞いてくれる感じが好感触であった。
今まで、懸命に気を引こうとしてパフォーマンスしていたが、
そういうことではないのかなという発見になった。
・・・といって、
このしゃべり方をテクニックとして用いたら多分ダメなのだと思う。
おそらく、
私が「これはさすがにヤバい」という危機感があったおかげで、
謙虚に授業をしていたのではないかと思う。
いらない無駄話をしなかったのもよかった。
『大きな声でゆっくりと』はプレゼンの基本だろうが、
『小さな声でゆっくり』も、
内容があればむしろ聞いてもらえることもあるという経験になった。
自分の作っていったネタはゆっくりやったほうが
内容に合っているのではないかという発見もあった。
やる前は「あ~こんなの引き受けなけりゃよかったトホホ・・・」
なんて思っていたが、やり終わった今ではスッキリしている。
目がキラキラした高校1年生 23人とおしゃべりすることができた。
ちなみに私はこういう講演の前にほとんど食事をとらない。
緊張やらなにやらで腹の調子が悪くなるリスクがある。
まして車で90分の運行もある。
朝はお湯を飲むだけにして昼からの講義に備える。
冷たいものも飲まない。
理論的に合っているかは知らない。
講義終了・・・
無事に終わって誰かに聞いてもらいたい気分であるがそうもいかない
帰宅して心置きなく冷たいものや、肉を食いまくる・・・
結果
腹をこわす・・・・
そらそうだ
ノドいためたり、腹壊したり・・・
来週はインフルエンザの予防接種を受けることにしている・・・