kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

知っているかだけの話だけど

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モルックのピン?です(内容とは関係ないです)

 

私が、かつて野球を指導した中学生が、

そのあと立派な活躍をして社会人としても活躍していたりする。

 

そんな彼らが、私の指導の中で

社会に出てあれを教わっておいたおかげで、大変に役立ちました。」

 

というものがある。

 

それは・・・・

 

 

「車で送ってもらったら、下車したあと、

その車が見えなくなるまで見送れ

 

というものであった。

 

なんで、そんなのをいきなり思い出したのかというと、

先週末に、

私の愛車「エクストレイル」のエアバックの

リコールの無料修理ということで、

何かと話題のニッサンのディーラーに行ったからである。

 

もう12年も経過している車に

リコールなんてまだあるのかと思っていたが、

大そうなお知らせが何度も届き

「いい加減に来ないと、車検も通さんぞ!」

というお知らせが来てしまったので向かう。

 

いい加減に、次の車にしたら?といつも言われるのだが、

この黒のエクストレイルは私の大学院の恩師松永教授のマネという

思い入れのある車なので簡単には替えない・・・

という美談ということにしている。

 

さてディーラーにて・・・

 

新規で買うような客じゃないせいか、

心なしか対応が素っ気ない気もしたが、

それは私の方が卑屈になっていたせいかもしれない(汗)

 

予約の電話をしたときには、

「作業に2時間ほどかかります」と言われ、

まぁそれならそれで本でも読みながら待たせてもらうかと思って、

読みたかった本を持って行ったのだが・・・

 

なんと30分で終わった。

 

いくら「多めに見積もっておく」といっても、

多すぎじゃないのと(汗)

 

ちょっと、長くなったが、

そういうわけでディーラーをあとにする時のこと・・・

「お帰りはどちらで?」なんて言われて、

誘導してもらい道路に出る。

 

なんとなく車内のルームミラーを見る・・・

 

そう、

 

「どこまで見送ってくれるのかな?」

 

ということを見てしまうのである。

 

その道路は国道でそらもう直線がずっと続く道路であった。

 

果たして・・・

 

「お~、まだいるよ」

 

なんて思いながらおそらく400mくらいは見送ってくれていたと思う。

 

ちなみに私は視力が2.0なので、

そのあたりで戻っていったというのも見ている(笑)

 

「オイ!貴様、ちゃんと前見て運転しろ!」

 

というツッコみはごもっともで(笑)

ちゃんと前が空いているのも見ながらのチラ見ですからご安心を。

 

「やっぱりやってんだよな」と・・・

 

これは、もはや私を見送っているというより、

後続や周囲の車の視線を意識していることも当然ある。

 

さて、

この話は、このブログの主な読者であろう

関西医療大学の学生」に向けて、

および「これからの若者の皆さんへ」

ということで書いているという前提で・・・

 

たかだか12年だけど、

私が関西医療大学個人的に指導した学生がそのあと、

割と活躍していると、キャリア課の課長さんからは好評価をいただいている。

 

じゃあ、どんな指導をしているかというと、

具体的な一例が、上にあげた

「送ってもらった車を見送れ」というものである。

 

ちなみに、運動教室でも「お出迎え」と、最後の「お見送り」には重点を置いている。

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毎度の運動教室の最後の見送り風景

 

・・・で、最初の話に戻ると

 

私の教え子たちが、口をそろえて

「あの『見送り』普通だと思ってやっていたら

 

「お前、若いのに、できてるヤツだな~」

 

と、一目おかれ信頼されるようになったのだと、

「アイザワさんに教わっていたおかげです。本当にありがとうございます」

と、私にわざわざ言うくらい感謝していた。

 

 

いや、俺はもっと野球のトレーニングとか技術とか沢山教えたでしょうに・・・

 

それよりも、それがインパクトあったのね・・・

 

嬉しいやら悲しいやら・・・

 

・・・と、こういうのを聞いて

 

「え~、そんな古いのヤダナ~」

 

という人もいるのでそれは否定しない。

 

ただ、そういうことをやってきた人は、

そういう見方をしてくるという知識は持っておいて、

あとは自分で判断したらいいのではないかと・・・

 

 

・・・で、どうせなら社会に出て

「上司に言われてからやる、言われたからやる」

というより、

 

「そんなもん、とっくに知ってますよ」

でやった方が気持ちいいかもよ。と

 

若いうちからが効果がデカい、出費なし

 

ちなみに、私がこれを知ったのは私が大学1年生の時の話です。

 

東海大学の新入生歓迎企画の中で、

パンチ佐藤さんの講演会

というのがあったんです。

 

もう今の学生さんは知らないか(汗)、

 

当時社会人野球の名門熊谷組(今はない)からオリックスに入った選手。

当時は人気キャラクターで、あのイチローを売り出したオウギ監督が、

「お前はパンチ」でいけ!と出した選手です。

パンチパーマだったのです。

 

トークのキレが抜群で、私も面白くて好きな選手でした。

 

そのパンチさんの講演ということで、

当時大学生になりたての私は、その無料講演会に参加しました。

 

その中で、パンチさんは色々な野球の面白いエピソードを沢山してくれたのと同時に、

「若いうちからやっておいた方がいいこと」ということで、

「挨拶の大切さ」などを教えてもらいました。

 

そして、サラリーマン時代に社長さんと食事をしたあと、

土砂降りの雨の中でも社長の車を見送ったエピソードをしてくれました。

 

土砂降りの雨の中、社長の車で自宅まで送ってもらった後で、

社長の車が消えるまで雨の中見送っていたそうです。

 

そして、あくる日、社長にお礼を言いに行くと(これも大切だと)、

社長から

「お前、バカだな~、

あんな雨の中で見送ってないで

さっさと家の中に入らないと・・・、まぁ、また行こう」

と言いいながら立ち去った。

 

しかし、私(パンチさん)には見えた

社長の背中には

ハッキリ「嬉しい」と書いてあった!

 

と、楽しく抑揚とアクションをつけて話してくれた(笑)

 

笑いながらも、私は20年経った今でも、こうして鮮明に覚えているシーンだ。

 

「いいかい、みんな!

上の人はそういうところを見てるから

やってみ

 

・・・と、言われたから、私はやってみたのである。

 

決してやらされたイヤイヤではなく、むしろ

「パンチ直伝の見送り術!」

と、必殺技を出しているかのような心境でむしろ楽しんでいた。

 

私の場合、単純なんで、尊敬する人に言われると、

「あら、そういうもんなんだ」と簡単にやる。

 

何を言いたいかというと、生まれつきできたとか、

私の性格がいいからとかではなく、

「そうするといい」ということを知った

というだけの話なのである。

 

 

そんでもって、とりあえずそんなところから

人間性」なんて言われたりするんだったら、やってみたらと。

 

もちろん、効果は絶大であった。

 

だから、教え子にも必ず教えた。

 

それができているだけで、

 

「これができる感覚があるなら、その他のこともできてるでしょ」

 

と、とりあえず「悪いやつじゃない」くらいの枠には入れてもらえる。

 

・・・で、それを学生のうちにやったりすると

 

「お~!できる、いいヤツじゃないか」と言われる。

 

イイやつだと思ってもらえると、

「いいヤツ」として「いいこと」を優しく教えてもらえる。

 

「こいついいヤツだな」と思われる環境にいると成績が上がりやすい。

 

これを「ピグマリオン効果」という。

 

特別な才能があればこんなもんいらないかもしれないが・・・

 

困ったことに、

最近では才能のある人がさらにこういう知識まで知っているから、

もう格差は広がるばかりである・・・・

 

 

これが正しいかどうかはさておき、

自分がやっている人はそこを見てくる・・・

 

それだけ

 

こういう話は教科書にないけど、親しくなると教えてもらえることもある。

 

強制されてやるとストレスだけど、自分からやると楽しい。

 

もちろん、こんなのはタダの知識の一歩目なので、

それだけしかやらなくて、あとが腐っていたらそりゃ駄目です。

 

 

これをかつて教わった卒業生の皆さん、ちゃんと次の段階に行っているかい?