こうして観ると、カラスも雰囲気があります。
主役になっております。
ちょっと前のネットの記事で、かつて長嶋監督がFAで各チームの4番をかき集めたけど、思ったより機能しなかった。という懐かしい話が出ていて、
「あ~、あったな~あれで巨人ファンをしているのがバカバカしくなったんだったな~」なんてのを思い出す。
各チームの4番をかき集めて、30本打っている打者をズラリと並べて合計〇百発打線!
なんて感じだったと思うけど、やってみたら見事に不発だった。
「そんなのダメに決まってる」と冷ややかに見られていたものの、
ではなぜダメだったのか?
実は不思議に思っていた。
あんなによそのチームで4番を打っていた時は、
怖くて仕方がないオーラを発していた打者が、
巨人のユニフォームを着てズラリと並んだ途端に、
なんだかあの時のオーラが消えてしまっていたのだ・・・
「これが巨人のプレッシャーか・・・」
なんて解釈していたが、
今になって色々と考えられるようになると、
どうやら違ったのかな?という考えが浮かぶ。
ちょっと話題を変える。
以前、対談番組で俳優の中井貴一さんが出ていた時に興味深いことを言っていた。
「脇役が、主役が主役に見えるように動いてくれるから、主役が主役に見えるのです」
と・・・
実は、動いているのは脇役なのだと・・・
言われてみれば、主役は基本的にバタバタ動かない。
脇役が動き回ってくれるから、主役に見える。
これは、ひょっとしてすごいことなのではないか?とその時に思った。
脇役の実力で、主役の活躍って変わってくるのではないか?
なんなら、主役はなんにもしなくても、
脇役しだいで主役になれるともいえる。
逆に主役しかできない「主役バカ」みたいな人もいる。
これは仕事や人間関係でもいえそうだ。
さて、野球に戻す。
当時、各チームの4番を揃えた打線は、
主役をズラリと並べただけの打線だったと言えるのではないだろうかと・・・・
・・・で、その主役たちは、
かつて活躍していたチームでは、
脇役たちがお膳立てをしてくれて、
動き回ってくれたから、
ドカッと落ち着いて一振りして
いい気になっていたメンバーだったのではないかと・・・
そりゃ、そんな「主役バカ」みたいなのをずらりと並べたって何もおきやしない。
自分で動いて流れを作るチカラがないんだから・・・
あの時の、デカいだけで頼りない感じったらなかったな。
野球って不思議だなと思ったもんでした。
脇役の威力を知っていると、野球に限らず色々と面白い。
いざとなれば、主役を張れる実力もありつつ脇役で結果を残す。
そういう意味じゃ仁志はカッコよかったな~
でも、巨人じゃ煙たがられてるんだよな~(泣)
人間関係はヘタクソそうだもんな・・・
あの時の清水なんて、顔があれだからあれだけど、
成績的には超一流のスーパースターという評価でもおかしくなかったのだけども・・・
ちなみにその二人がドラフトの時の1位は原俊介だったんだよな・・・(福留の外れ1位)
まぁ、あの時のわかりやすいFAは、それはそれで面白かったのか。
どんなにFAで掻き集めたと言われようとも、
「いやいや、主役の松井は高卒からの生え抜きですから」
というのが巨人ファンとしてのプライドでありました・・・
メジャーに行ったのは、大きかったな・・・
あれで私も冷めちゃったもんな・・・
久しぶりに観たら、涙でた・・・