ちょいと出張先で見かけた掲示物
「足るを知る」
不足しているものを嘆くより、自分に与えられているものに感謝する心が大切
・・・ということで、とても素敵な言葉に思えるけども、
これを掲示している建物は随分と立派なのはどう解釈すればいいのか・・・
などと、すっかり捻くれモノになってしまった私は思う。
スポーツの現場では、
「満足したら成長しない」
などと言われ、そのあたりの兼ね合いはどういうものなんだか・・・
小さい頃から
「世の中には恵まれない人がいる、お前は恵まれているんだから贅沢いうな・・・」
とか、
「俺は不遇の人生だった」などと嘆き節を聞かされて育ったりすると、
自分の欲みたいなものをどの程度出せばいいのか出さない方がいいのか・・・
たしかに、その性格のおかげでトラブルは少ない方なのだろうけども・・・
正直にいえば「足るを知ってるフリ」をしているだけで、不満だらけの自分がいる。
まだまだ修行が足りない。
『満足せずにいると、不満がたまってそれをまき散らすと周囲との関係が悪くなる。』
というのも、もっともらしく思える。さぞかしストレスも多かろう本人も周囲も。
ただ不満を適度に吐き散らすことの方がストレス発散になるともいう。
反対に、満足せずにいるから向上心を持って、より成功することができる。というのもありそう。
「アイツは自分のことばかり考えている」といえば、悪口のつもりだったけども、最近は「むしろ清々しい」とさえ思える。
こういう格言をわざわざ貼るというのは、
「人は足らないことに意識が行きすぎて不幸になっている」
という前提なのだろうけども・・・
近年、「不満を言う人」に合わせて色々なことが進んでいるような気がする。
それが技術の向上やサービス向上につながる・・・という理屈もあるがどうなんだろうか?
となると「不満を言わないほうが損だ」なんて気持ちも出てくるのかな?
「足るを知る」ってどうすりゃいいのか?
修行はつづく