kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

本来ってあんの?

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深夜の競輪中継(ミッドナイト競輪)での一コマ

なんかシュールな絵面だなと・・・

反省して立たされているみたい(笑)

 

競輪ではレース前に「次のレースはこのメンバーで、このラインで走りますよ~」という「顔見せ走行」がある。

競馬でいうパドックみたいなものか。競艇でもそんなのあったと思う。

 

この写真の時には、大雨で『それやると危ないから』ということで、「この披露の画面と一礼でよろしく、どうせみんなネットで見てんだからいいでしょ」ということになった。

 

競輪選手って、自転車に乗っているとカッコいいんだけど、こうしてこのカッコで並ばれてしまうと、体格のバランスで可愛いキャラクター感が出てしまう(笑)

 

それはさておき、これって本来はお金を賭けるお客さんに対して推理の参考にするために「顔見せ」していたはずで、その漕いでいる感じから「おっ!よく進んでいる」などと推察する人もいる。

 

しかし、「まぁ事情(この時は大雨)があるんで、今回はこれでよろしく」ということでやっている。この写真から「おっ、一番左のオレンジはやる気があるな?」なんて考える人が果たしているのかどうか(笑)

 

 

さて、話はちょいと変わって、私が毎回録画している番組の一つに爆笑問題の太田さんがメインになっている「つぶやき英語」という番組がある。

 

時事問題を扱うことに長けている太田さんが世界のツイッターネタを題材に、英語学習と同時に世界情勢に対して考えていく番組で、ニュースの要素もあるけども、ニュース番組では取り扱わない角度の考察を聞くことができてけっこう面白い。

 

そんな中で、昨今話題のLGBTの話題の時に、

「いわれてみれば、それはそうだな」というのがあった。

 

かなりデリケートなLGBT議論であるが、主流というか、多数側というのか、これまで通り側という方の側の理屈は、

 

「本来は男と女というのがあって子孫を残すことが・・・・」ということだと思う。

 

その中で、太田さんはこの議論で「本来」を軸にしたら、それは割れるだろ。という。

 

「だって、文明ってそもそも『本来』の否定というか、反対なんだから

 

という。

 

たしかに、

「本来」=「自然」というならば、ビルに住むのは「本来ではない」スマホを持つのも「人間の本来」ではない。むしろ反対。 たしかにそうだ。

 

今の私たちの生活が、そもそもの「本来」から離れているじゃないと。

環境破壊なんて本来から離れていった結果じゃないか

 

考えたら医療の進歩だって「本来に対する抵抗」ともいえる。

 

そう考えると「そもそも本来ってなんだ?」という話にもなりそう。

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広辞苑より、

①ありのまま、もともと、はじめから

②当然そうなるべきこと あたりまえ

 

そんな風に考えると、コメンテーターの論法というのはこの「本来」をその時の話題によってコロコロと変えて、その場のウケというか「それっぽく」していることにも気づく(笑)

 

 

 

『本来』を①の意味で使ったり、②の意味で使ったりしてるけど、全然ちがうな。

 

考えたら①の意味での「本来はこうだ」と言い切るためには相当に勉強していなければいけないことになる。それでも真の本来にたどり着くのは難しい。

 

②に関しては、育った環境にかなり左右されるもので絶対値はなさそう。宗教対立なんかを見ているとホントにそう思う。

 

 

「本来、政治家はこうあるべきだ」

「本来、教師とはこうだ」

「本来、野球とはこうだ」

 

つい、相手を説得したり説明したりするときに「本来はこうなんだ」というストーリーを作りがちだけど、それもけっこういい加減なもんだなという気がしてくる。

 

「野球」なんてひどいもんで、

私が教わってきた「本来の野球」と今現在の「本来の野球」が全然違う(笑)

 

「本来、野球とは楽しいものだ」そっ、そうだったのか・・・・(汗)

 

『本来』って何だ?

 

「本来」がそもそもありがたいのかどうかもわからない。

 

「本来こうあるべきだ」のぶつかり合いで紛争したりしてるんじゃ、

「本来にこだわらないほうがいいんじゃないの?」という気もしてくる。

 

そもそも議論をする必要がある状況になっている時点で、

「それまでのやり方だと、説明がつかなかったり、問題が生じている」

わけだから、そこに「本来は~」という理屈って実は役に立たないのではないだろうか。

『本来は~」という風に話をすると頭が良さそうに見えるっちゃ見えるんですけどね。

 

「本来はAなんだけど、この状況なんだからBでいこう」という風に使うなら、建設的な論になってそうだけど、「本来はAなんだから、Aじゃなきゃいけない」という風に使うなら泥沼だなと。

 

 

違う組み立てが必要なんだろうなと。

 

 

う~ん、収拾がつかなくなってきたぞ(汗)

 

 

 

オチ(まとめ)を考えながら広辞苑を眺めていると・・・

答えがその隣に・・・(もう一度、さきほどの写真を掲載)

 

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「本来空」あらゆる事物にはもともと実体がないということ

 

 

辞書の魅力ってこういうことですよね~(笑)

 

いや~、それいっちゃおしまいですになってしまいました(汗)

 

 

あ~本来のワタシはどこに・・・・・

 

というような本来のワタシ論にも通じるな・・・