ではなく、関西医療大学ヘルスプロモーション整復学科(柔道整復学科)の学生を対象としたキャリアイベントの一コマ。
実は今回、ワタシがこの企画の司会と段取りを任されまして、
「さてどうしたものか?」と思案してプログラムを組みました。
「卒業生と語る会」という名目で、卒業後に活躍しているOBを呼んできて講演をしてもらうというこの企画、若い卒業生に人生を語ってもらうようになりがちだったのだけども、せっかくなんでいつもやっている施術を公開してもらう形式にしてみた。
来てもらう卒業生は5人(うち一人は東京から遠隔出演)
時間は90分1本勝負 内容がスカスカなら長くて地獄だが、内容が多い場合には消化不良になる可能性もある。
普段は前で仕切っていることも多いワタシだが、そういうのをやっていると今度は裏方の仕切りにがぜん興味が湧いてくる。
どうやって演者(この場合は卒業生)を引き立て、聴衆(学生)を満足させられるか?
計画の段階から、その状況の空気感を想像しながら段取りを考える。
このあたりはキャッチャーの配球を考える感覚と似ているような似てないような(笑)
5人の演者の強みを存分と出してもらい弱みはこちらでカバーする。
聴かせるための空気感を作るために司会のワタシはどの感じで進行するか。
ワタシがいいヤツになる必要はない。卒業生がいいヤツに見える演出を考える。
事前に部屋の下見をした時の写真
ここで、実際に人が入っている時のイメージをする。
だいたい想定通り
どの列にどの学年を配列するか?その根拠は?なんてことを考えているのが楽しい。
後からみたらこんな感じ
施術の手元が見えるようにビデオカメラを設置し大画面に映す。
お題「腰痛患者がやってきました、さてどこから何をしていきますか?」
ということで、
卒業生の中西先生と西先生と平瀬先生(遠隔)による治療家トークライブ。
(中西T)「俺だったら、ここからいくけど西さんだったらどうよ?」
(ニシさん)「僕だったら、そこをやりつつ、これをやってみます」
(司会のワタシ)「遠隔のヒラセさんどうですか~?」
(平瀬さん)「ちょっと、姿勢が傾いている気がするのでそこもいきたいです」
なんてな調子。
実はこの3人はかつてのワタシのデシ学生。
いわゆる兄弟デシというやつで、3人とも仲がよいからこそできるトークは聴いていて心地よい。
そんでもって事前に、「学生の理解に気を遣わずに、専門用語を連発してくれ」と依頼しておいた。
なぜならば、大概この手の講演会では判で押したように
「解剖と生理が大切だからよく勉強するように」という話をされるのだけど、言っている方も、聴いているほうも面白くなさそうなので、
『先輩たちが専門用語連発の会話を楽しそうにしているのを見る』こと自体が結果として「あ~俺もこの会話に入れるような知識を得たい」と思うのではないかという狙い。
そして上級生が会話を理解している様子を見て、
「お~ここで勉強していればああなるのか~」と楽しみが持てる。
じゃあどんな専門用語が出たのだ?とここに書き上げたいところだけども、
ワタシにもワカラナイ専門用語が連発だったのでここに記すことができない(笑)
ただ、学生の反応を見ていると明らかに興味をそそっているようで、中には教科書を開きだす学生もいたようだ。
美容系の開業をする卒業生による施術公開
自分の首をいじっている学生がいる(笑)ちゃんと聞いているなヨシヨシ。
介護業界で働く卒業生による介護技術のデモンストレーション
100㎏の学生をあっさりと抱き起こしたとき、
この日一番の「うぉ~!」という歓声が沸いた(笑)
最後は早稲田大学大学院にいる平瀬さんとの遠隔での質疑応答
この時はワタシが質問をして、それに応えているので写真なし(スマン)
早稲田大学のほうでも柔道整復師として、Jリーグのトレーナーなどもゴロゴロいるなかで堂々と存在感を発揮して仲良く楽しくやっているとのこと。
『ブラックな仕事も自分次第でホワイトになる』
と名言を残して去った西さん(左)
こちらの意図をよく汲んでいる。
やりよるな、また呼びやすい(笑)
講演後には、講演をしてくれた卒業生に対して、質問してみたい学生が大量に押しかける事態になった。
ヨシ、プロデュース成功!
ちょっといい仕事できた充実感がありました。