kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

寄ってたかって可愛がる

高校野球の現場でトレーナー活動をしているハタダくん(関西医療大学 柔道整復学科3年)

 

和歌山県の母校で現場体験を実践中!

 

現在、彼を取り囲む状況は、将来トレーナーとして活動することを希望する人間からしたら、「そんなことってありえるのか?」というくらい贅沢な状況。

 

よく「人に恵まれた」などという言い方もあり、それも結局は本人の人柄がナンタラカンタラという説明はよくあるが、彼に関してはホントにラッキーがあった。

 

まず、そもそも彼は野球部出身ではない(笑)

 

しかも、私は彼の母校(和歌山県T校)に、なにも繋がりは無かった。

せっかく私を頼ってくれたハタダくんの現場体験の場をどうやって作っていいやら?

と、内心では困っていた。

 

ところが、彼が持っているというかなんというか、

 

このブログを長く読んでくださっている方はご存じのオーヤマ先生が異動でこのT高校に赴任した。(以下は、オーヤマ先生が載っている記事)

kokokaramakuru.hatenablog.com

 

「うわ~、これは神風が吹いたな~」と思った私は、

オーヤマ先生に「ハタダくんを可愛がってくだされ~」と依頼。

 

快く引き受けてくれたオーヤマ先生のおかげで、野球部出身でもないのにも関わらず、スーパー贅沢な体験をさせてもらっている。

 

先輩トレーナーに教えてもらっている図

 

いや~ありがたい・・・

 

「ん? 誰だこの赤いシャツは?胸にwaseda の文字 ?」

 

よく見れば、これまた私の教え子のヒラセさん(早稲田大大学院)ではないか。

 

あなた東京にいるハズなのになんで和歌山の高校にいるのよ?

 

実は、このヒラセさん。 

大学院の研究で高校野球の障害予防」をテーマにした研究を進める関係で、これまたオーヤマ先生にお願いして、調査対象になってもらっている。こういうのは本当に貴重で、体育系の研究って被験者や調査対象をちゃんと確保できるかどうかがとても大きい。

この日は、研究挨拶も含めて高校に集結したそうで。

 

ヒラセさんが学生の時に、私と共に活動していた人間関係がここで強烈に活きた。

 

オーヤマ先生、ホントにありがとうございます。

 

さらに彼には援軍を用意している。

左、卒業生のニシさん

治療技術を惜しみなくアドバイスしてくれている。

これもありえない。

 

大阪に来て13年だったかな、私の思想を理解してくれて信頼できる人に、有望学生を任せる体制を作ることがようやくできてきた。

 

「先輩はちゃんと先輩ヅラして後輩を最後まで可愛がる楽しい関係」

が私の指導モットー(途中で放棄するのはどうなのよと)

 

 

今どき古いといわれる「師匠ー弟子型」の教育体制だけど、「兄弟子ー弟弟子」の関係を作るところまでやるにはそれなりに年数がいる。

 

それでも新しいものを作ろうと思ったら、身内感のある信頼関係無かったら無理じゃないのと。

 

それが世にいうイノベーションってやつじゃないのと。

 

「人を疑うことが賢い」という風潮が蔓延してしまった世の中だけど、仲良くやってることが新しく見える時代になったともいえるかも。

 

そりゃ全員が全員と信頼関係ができるわけじゃないけども、信じてみなけりゃ始まらない。

 

現実的には、いくら関係を作ったつもりでも、90%は離れてしまう。

それでも100人面倒みれば10人は残るという計算。

 

・・・と自分に言い聞かせながらやってきたけど、ホントにそれくらいの確率なのはむしろ笑える。

 

よく考えたら、私は彼に技術は何も教えてなくて、単に「野球部員としての精神性」を仕込んでいるだけという。

 

しかし、それ一本で多くの人が協力してくれるようになるということも知っている。

 

大学生になって、なぜかその部分を捨ててしまう学生が多くいて、本当にもったいない。

 

野球部(運動部)の監督に対して接していたような姿勢で、大学の先生と接したら、どれだけのことを教えてもらえるか。というより、どんだけ旨い食事をしたことか(笑)

 

 

それにしても贅沢だ

 

ニイサンも援軍になってくれていて、ハタダ君からの質問に対応してくれている。

 

そんなのないぞ(笑)

 

ハタダ君はいう

「アイザワ組の皆さんってホントに優しいんですね、夢のようです」

 

「ふふっ、それは良かったな、組員の中にもいろいろ居てな、まだ会わせたくないというか、ずっと会わせたくないクセの強いのもいるからな  笑」

 

ハタダ君

「それ、ニシさんも言ってました。『俺(ニシさん)なんか組員の中じゃ全然だ』と、ぜひ会ってみたいです」

 

 

この過保護体制で果たして育つのかそれともグレるか?

 

少なくとも、安定したまともな大人にはならないであろう(笑)

彼がまた次の弟子を可愛がってくれることを祈る。