野球のイメージという意味での写真です
甲子園も始まりまして、知らぬ間に日が経っていることを感じます。
さすがの猛暑で高校野球も変革を求められているようで関係者の皆さま、ご苦労様です。
そんな中で、「7回(イニング)制」が真面目に議論されているという。
ここまでニュースになったということは、もう相当に実現する方向で進められているのだろうなと思いますが。
これには、ワタシの大好物なヤフコメの世界やらネット記事のレベルだけど、
「そんなの野球じゃない」という意見が多い感じ。
割と多いのが「役員だけで決めてないで、現場の監督やら選手の意見を聴くべき」
というやつ。(そんなもん、とっくに現場の人と議論していると思いますが)
そこで想定されているであろうものは、
「現場の監督や選手は9回やりたいであろう」というもの。
これは『ホンマかいな?』と思う。
案外、やっている選手やら監督は「9回はなげ~よ、7回でいいよ」という人は多いと思う。あと保護者さん。
ちなみにワタシは高校生のころ「9回ってなげ~な~」と思っているほうでした。
スイマセン(汗)
恐らく「現場を無視するな」とご意見されている人は、
「甲子園や、そのレベルの野球」をイメージしていると思う。
そういう方には、中堅公立高校同士の試合をぜひ「生で」観戦してみてもらいたい。
けっこう長いですから
ここでイメージしている「中堅」とは
『高校から始めたとか、無理やり人数集めで集められた部員はおらず、大抵は少年野球から野球を始め経験年数6年以上レベルの集まり』(平均的に初戦は突破するけど2~3回戦で止まるあたり)
野球は時間で終わる競技ではなく、「アウト」により終了に向かっていく種目である。
力の差があれば、片方が点数をとり、片方がアウトは取られるが点数は取れずで試合は進行する。
さて中堅高校同士だとどうなるか、けっこうヒットも出るしエラーも出るしフォアボールも出る。残塁も多い しかもそれが両方で
例えばA高対B高の試合
1回の表にA高校が一挙に5点くらい取る、「あ~これは実力差があってAの圧勝なんだろうな」などと思っていたら、その裏にBが3点くらい取り返したりする。
そんな繰り返しで、けっこうな時間がかかる。
甲子園クラスの野球を高校野球と思っている方が多いかと思いますが、
全体をみればあっちが極めて少数派であります。
現在の野球の部員減少問題は相当に深刻なようです(野球側からみればですが)
部員の少ないチームにしてみれば7イニング制の方が負担が少ないように思います。
私も中学まで7回に慣れていて、高校で9回になったときに「長いな~」と思ってしまいました。(まぁ、主には補欠だったから観戦の感覚ですけど 笑)
試合の勝ち負けの可能性でいえば、7イニングにしたほうが少人数のチームが勝つ可能性は高まると思います。(強い方の調子が出る前に先制点を取って逃げ切るパターン。)
8、9回逆転て、弱小が勝つパターンより、強豪の方が思わぬ苦戦の末にようやく勝った試合が多いように思います。
逆に弱小が7回まで勝っていたのに、8、9回に逆転されて結局「あ~予想どおり」って多いように思います。
一つの試合が2時間を平気で超えるってのは、これまでは「そういうもんだ」と思ってやっていましたが、色々と多様化している社会では見直すのも自然な流れなのだろうなと。
野球のルール変更って、その辺の歴史を書いた本を見るとちょくちょくなされていて、日本は割とその辺が硬直化しがちで「ならぬものはならぬのです」になりがちですが、スポーツのルール変更なんてもっと気楽にやってみるのも一つの考え方なのかもしれないなと思うようになりました。
あと「そんなの野球じゃない」みたいなのも議論のいいきっかけで、
「どこまでは変えても野球で、これ以上を変えると野球じゃない」なんてのを考えるのもまた面白いじゃないのと。
ワタシ、自戒も込めてですが、難しい顔してやりすぎというか「野球は深いんだ」みたいなことで、いかにも難しい知識やらが必要という雰囲気を出しすぎなのではないかと。
そういうのは、その人が興味を持って好きだから「深く」しているのであって、やる前から言うものではないのだろうなと。仕事じゃないんだから。
・・・はい
「野球は深いんだ、舐めてんじゃね~ぞ」を信じすぎて今さら途方に暮れているワタシの戯言シリーズでありました。
さて、
東海大相模高校、初戦は富山商業
大丈夫かいな・・(汗)
うまく勝てても、広陵もしくは熊本工業
う~ん、やばそう。