中学生相手にセミナーをする。
教育委員会の方も来ていた。
参加者約20名、保護者の方々約15名であった。
共通点はスポーツをしている中学生ということだけで、種目はバラバラであった。
トレーニングの講習会ということではあるが、相手が中学生ということでワタシ自身の気合はかなり高かった。
なぜならば、ワタシ自身の経験はもちろんのこと様々な選手をみてきた経験から、
中学時代で身に付いた・・いや、身に付いてしまった考え方や行動パターンはそのあとの競技人生に大きな影響を与えるとつくづく感じているからだ。
だから全部で2時間半の講演だったが、90分は考え方の話であった。
最初に
言ったのは「指導者の力を引き出す教わり力をつけるといいコトあるぞ!」ということだった。
そのための挨拶だったり、自己紹介だったりするぞと・・・
「君たちが生きている現在は指導しにくい時代だ、だからこそ自分から先手を打って『名を名乗れ』そして
『気づいたことがあったら遠慮なく言ってください』と言ってみろ。
そうしたら大概の人はやさしく教えてくれるから。
『こいつは勘違いしてるなガツンと言わねば』となったときに厳しく言われるんだぞ、もしくは放置されるか」
なんて、ちょっとドギツイような話をしているが、
中学生って実は本質をついたモノを考えている時期だと思います。
なめてはいけません。
そのころの本質をついた疑問を持ち続けるか、
「まぁそういうもんだから仕方ない」と流すクセをつけるか・・・
まぁ、あんまりいつまでも引きずるのもなんですが、ワタシが中学時代の思いを引きずっているからこそ、まだこうして中学生とも話ができる気もします。
まぁ、ワタシなんかはもうちょっと大人になって青臭い正義感のテンションを下げないといけないのですが・・・(汗)
まぁ、そんなもんで一生懸命な中学生に向かって話ができるというのはワタシにとっては一番のやりたいことなのかもしれません。
とにかく中学生を絶望させたくない、大人に希望を持ってもらいたいと勝手にリキンデしまいます。
『考えてスポーツしろよ~』
言われたからやるなんて他人に主導権を握られるような考え方をしてちゃいかんぞ。
目にも力が入ります! というより、中学生は目しか見てません。多分、話の内容はあんまり入ってないと思う(笑)
ただ、「このオッサン、エライ気迫で俺に向かって話をしてくれてるな!」
というエネルギーが伝わりゃいいんです。
この年頃は
「お前のことを応援してるぞ!俺に会ったからには良かったと言わせてやる」と
自分に向けたエネルギーをもらえたこと自体が元気になるのではないかと。
逆に、シラケた対応されるとホントに傷つきます。
詳しい内容は後ろで聞いてるお母さんがメモしてるから、あとで聞いてくれりゃいいんです(笑)
・・・と、説教ばっかりしたわけではありませんよ、 もちろん
「自分に合うトレーニングを考えるには、まず自分がどうなってるかを知らねばならない」
・・・ということで、自分でカラダの形をチェックしてみる!
スクワットのチェック~
指導はトラキチくん・・・今日は被り物はありません(笑)
バランストレーニングもやりました。
実はこんな能力がキレのある動きにつながるのだよと・・・
ワイワイと・・・・
こんな感じでアドバイスしておりますが・・・
左の足下から鋭い視線がヒシヒシと・・・・
前列左から2人目のこの少年の視線・・・
エラそうに講演しながらもワタシは内心
「う~ん、この目はマズイ! こりゃ参ったぞ・・・
ちょっと食いつかせすぎたぞ・・・・・嫌な予感が・・・」
会の終了後・・・・
ホレミロこうなった~(汗)
『キャッチャーを教えてください遠慮なく言ってください・・・』
まぁ、そう言えば優しく教えてもらえると言ったのはワタシだからな・・・(汗)
ええい!やってやらあ、好きなことだしな。
こんな感じで1時間のキャッチャー講習会になりました。
立たされてる学生はたまらんかったろうな~(笑)
まぁ、幸い、こういうのが好きな学生たちだったんでヨカッタですが。
なぜそんなに時間がかかったかというと、キャッチャーを教えるなんて久しぶりだったので
「どんなのがあったっけ~?」と思い出せず、
「とにかく怒られてもそれがキャッチャーの仕事なんだからクヨクヨするな」
なんて精神論だったのですが、だんだんと思い出してきたら「アレもコレも」とネタがあふれ出てきて、長くなりました(笑)
まぁ、これもまた内容は覚えてなくて覚えているのはワタシの変な表情ばかりと思いますが、これもお母さんが動画を撮っているからまた確認してくれればと思います。
かなり真剣に指導してます。
初対面で2度と会わないであろう中学生ではありますが、真剣に聞いてくれるならこっちもチャカさず真剣に立ち向かうのがワタシの流儀であります・・・・
なんて言うと、カッコいいですがなんのことはない、
最近あんまり真剣に話を聞いてくれる人がいないからその寂しさがたまっていただけなような気もします(笑)
最後に手伝ってくれた学生たちと記念撮影
「おい、もし有名になったら関西医療大学にきたエピソードを出せよ、
かといって悪い事したときに俺の名前を出すなよ(笑)」
夏休みの思い出になったのは、ワタシのほうだったかもしれません。