私はこの時に、
「いいか、高校野球は下積みをちゃんとやることが大切だ。1年生のうちは補欠なのが当たり前なんだからちゃんとグラウンド整備や雑用などを腐らずにしっかりやるように!あとちゃんと礼儀正しく愛想よくやるように!とくにお前は勘違いされやすそうだからな!
中学の時はちょっとくらい活躍してたかもしれんが、そんな連中ばっかりが集まる環境では甘くはないぞ!
芸の一つもできなきゃイカン! 俺だってな~」
などと、補欠&芸人であった自分の経験なども交えながら、『補欠道』をしこたま
注入しておいた・・・
『とりあえず、高校で3年間辞めないで腐らずやってりゃ、怪我人が出るときもあるかもしれないし必ずチャンスはあるから!』
などと、補欠になることを大前提で話をしておいた。
「我ながらいいこと言うな~」などと悦に浸っていたのであった(笑)
5月25日
第一試合 報徳(兵庫)VS北大津(滋賀)
第二試合 平安(京都)VS智弁和歌山(和歌山)
なかなかな対戦カードである。
報徳に関しては、うちの学生も貴重な体験の場をいただいているだけに、同行した学生イノウエ君と共に「ガンバレ~」と声援を送りながらの観戦であった。
試合は報徳が快勝した。
第2試合も選抜優勝の平安高校
見たところピッチャーが3人いたがどれもこれも抜群の球威を誇っていた。
チームの雰囲気も統率感を全面に押し出した雰囲気で、ピリッと締まったさすがの雰囲気であった。
もちろん和歌山のほうもこれまた言わずとしれた超名門高校である。
これは好勝負が期待できる・・・
これは好きな人にはたまりませんな~
と気楽な観戦を決め込んでいた・・・ら
・・・・あり?
おんや~? もうでてるの? しかも スタメン!
私の『補欠道』はわずか1か月でイミネ~ しかも芸のネタまで仕込んだのが恥ずかし~(笑)
実は彼の試合を観たのは初めてであった。
大学に来たときは有望らしいという話は聞いていたが構わず説教していた。
う~ん、このころのブログを見るとけっこう熱いな(汗)
試合は1-3で負けてしまい、彼も3タコと苦い試合となったがまぁいい。
最後のバッターになったのも「持ってる」と言える。
最終回に二人ランナーが出なければ回ってこない状況で、見事に先輩が繋ぎ2死1・2塁の状況・・・
普通なら、球場の雰囲気に呑まれて、じっくり球を待ってしまいそうであったが初球から果敢に打っていき結果は初球でキャッチャーフライ試合終了であった。
無責任な客としての視点なら
「おいおい、せっかく先輩がつないで盛り上がって来たのにあっさり終わるなよ~」
などと言いたくなる状況ではあったが、私はむしろそこで初球からスイングした度胸を買いたいと思う!
甲子園で優勝した投手たちにいきなり洗礼を食らった形であるが、ふつうは1年で洗礼も食らえない。
今日、打席で体感したイメージで今後何万回とスイングするだろうが、それ自体がとてつもなく大きい価値がある!
それにしても1年から公式戦に出るとは・・・
もう私を抜かれた・・・(笑)
まぁ、1年で出たからこのあと安泰かというとそうそう甘くはないのは重々承知なんですが、私が心配しても仕方ありませんので、とりあえず一喜一憂・・・
う~ん、
それにしてもまさかこの高校を応援する日がくるとは夢にも思わなかったな~