私の読書は小説をあまり読まないのですが、随筆はけっこう読んだりします。
仕事論みたいなものは大好物だったりします。
てなわけで・・・
この人の小説はひとつも読んでいないのにタイトルで買いました。
内容は・・・・
期待通りといいますか、やっぱり色々と苦悩しているんだな~と嬉しい話が沢山載っているように思いました。
苦悩しているといいますのは、新しいものを考えている人にのみ発生する苦悩といいますか、創作活動において人を喜ばせようという活動で発生する苦悩を説明したいような説明したくないような・・・(笑)
その気持ち、私はわかりますけど、多くの人にはわかられませんよね・・・てゆうか、わかられてはいけないところですよね・・・(笑)
なんてポイントが沢山書かれていて私なりに面白かったです。
ちなみに「これは走らねば」と思って、これを読んだあとに近くの公園を5周ばかり走りました(笑)走りたくなる内容でもあります。しかし、この作家と違って続かないのが私の情けないところであります。
さて・・・前出の本は、おそらくこれを意識してもじったであろう。
マックスウェーバーの「職業としての学問」
これは1919年に行われた講義の記録だそうです。
約100年前の講演でありながら今でも十分面白い・・・というか、いまにピッタリじゃないの?という内容です。
この本は私が大学院の時代によく長時間の話相手をしてくれた教授が
「お前みたいなやつはこれを読め」と薦めてくれた本です。
当時は300円でしたが最近みたら500円になってました(笑)
初版が1936年で、いまだに刷られております。
この本は、かなりアツイです!
アツイと言いますのは、ウェーバーの情熱が伝わってくる内容といいますか、講演を本にしたものですので字が小さいことが苦にならなければ読みやすく勇気が出る本だと思います。
私はこの本で元気を出すことがしばしばです。
この本の言葉で、非常に気楽になったのが、
「大学教員になれるかどうかなんてのは『僥倖(ぎょうこう)』である」
ってことでした。
つまり「運」(笑)
私はこれを読んで
「だったら俺がなんとかしようとしてジタバタしたってしょうがねえじゃん。
俺がなるべきヤツなんだったらなるんじゃないのと・・・セコイ真似したって意味がない」
と気楽になったのでした。
この発想はうちの学生には絶対に勧められません(笑)
そして、元気を出させてくれるフレーズが沢山ありました。
「情熱なしになしうるすべては無価値である!」
ようは「手抜きしたり冷めてやってたら例え成功してたって意味ね~よ!」
ってなことだと思いますが、この言葉は紙に書いて貼り出しておりました。
「なにごとも忘れてその解釈を得ることに熱中するといった心構え・・・これのない人は学問に向いていない。」
「情熱はいわゆる『霊感』を生み出す地盤であり学者にとって決定的なものである」
「一般に思いつきというのは人が精出して仕事をしているときにかぎってあらわれる」
「自己を滅して専心すべき仕事を逆になにか自分の名を売るための手段のように考え、
どうだ俺はただの『専門家』じゃないだろうとか、
どうだ俺のいったようなことはまだ誰も言わないだろうとか
そういうことばかり考えている人、こうした人々は学問の世界では間違いなくなんら個性的な人ではない。」
→私・・・ただただ反省であります(汗)
さて、なんでこんな本の話をしようかと思ったかといいますと・・・
トレーナーだのスポーツに関わる仕事なんて考えているうちにぶち当たるカベに
「それでどうやって食ってくの?」ってのがありまして、ちょうどフェイスブックなんぞで
「知り合いだからってタダにすんのはどうなんだ?」みたいなテーマがあったもんで
「へ~まだそんな議論あるんだ~なつかしいな~」と思って。
「タダでやるのは業界の衰退になるからイカン」
なんて鼻息荒く言う人いますが・・・どうなんでしょ?(笑)
よし、「職業としての野球指導」なんてテーマで考えてみっか・・・
と思って参考書のつもりで読み返したらなんだか読みふけってしまいまして本の紹介になってしまいました。
野球指導で金をとる・・・
払ってもらう・・・
そりゃ難しいですよ~
だって、日本の野球のこれまでの文化では野球指導でお金を取る、払う習慣はないですからね。
むしろそこが美学になっておりますが・・・
しかしここでこの格言が・・・
「タダより高いものはない・・・」
タダでやった指導には怨念がこもりますからね~(笑)
お金を払うということは
「お金を払いますので、ひとつ怨念はなしでお願いします」
ってことになる気もしますね(笑)
それ知らないで安易にタダで指導してもらうと大変ですぞ~(笑)
日本の野球が怨念のたまり場であるということがウスウスわかりますでしょ(笑)
ちなみに私の指導はウェーバーのいうところの情熱霊感指導であります。
怨念こもりまくりです(笑)
「職業としての野球指導」これ書いたらおもしろいのかな?