言葉を育てる(著 米原万里)
私はこの人の文章が面白くてけっこう読んでおります。
この方はロシア語の通訳さんでして、通訳の世界の面白さをとても教えてもらえます。
語学というよりはコミュニケーションとはなんぞや?
ということを考えることができておススメです。
通訳のネタを枕に持ってきましたのは、お察しのとおりで、そうあのメジャーリーガーの通訳さんがギャンブル依存でクビになったという一件でございます。
ギャンブル愛好家の私としても他人事ではない気がするなんていったら、引いてしまうかもしれませんが。
ネットニュースの情報ですが2年前くらいからといいますから、「そうか、この2年間は常に頭の片隅に借金がよぎっている状態で仕事をしていたのか、そりゃさぞかしツラかっただろうな」などと、その通訳さんの痛みを想像してしまいます。
まぁ世間は一方的に悪い通訳ということになってますけど、まぁそらそうなんでしょうけど、親身につきあっている10歳くらい年下がナン百億なんて大金持ちになったら、そりゃなんだか変な気分になってくるものだと思いますけども。
よくバンドなんかでも売れると解散しがちですが、そんなのとも共通する状況もあるのではないかと。
いや、盗みたくなるという意味ではなく、「俺ってなんなんだろうか」なんてなってくるのではないかと。
じゃあ気晴らしといっても、なかなか・・・
両方で貧乏なり挑戦している状況ならまだしも、だんだんと気持ちがそれていくのも仕方ないのではないでしょうか。
ホントに金が目当てなら、直接盗むこともできる状況だったハズですから、それをしないあたりはホントに大事にしたい付き合いをしていたんじゃないかなと。(今となってはその方がマシだったのかもしれないですけど。)
それから、かつて私は阪神の通訳さんと接点を持つことがあったのですが、ホントに通訳さんって「そんな面倒までみんの?」という感じで生活の面倒をみているのですよ。
もちろんそれが仕事だからといえばそうなのですけども。
ただ、日本にいて通訳さんが面倒をみるのは、ガイジン選手ですから仕事として割り切れると思いますが、今回の場合は日本人同士ですから色々と関係が割り切れないものもあるのではないかと。
世間の人が思うような羨ましい状況でもなかったような気もしますが。
選手のほうが任せきりだからいけない、とか「もっと大人になってケジメをつけた付き合いをしないと」なんていう論調がありますが、それをしないで子どものままだからあそこまでいけたという見方もあると思いますが。
ちゃんと人を疑うような「大人の人間性」であんな挑戦はできそうもないし、あの人気は出ないと思いますがいかがなもんでしょうかね。
今回の件に便乗して、「私も信頼していた人に裏切られた」みたいなスターのエピソードが掘り返されてますけど、私はなぜかその側近の気持ちになってしまうという・・・
それにしても、この手のニュースで思うのは違法賭博に手を出したといって、やっている人が摘発されているけど、「そこは違法なところです」ってわかってんならそっちを処分すればいいじゃないと思うのですけども。
それにしても、世界では随分と色々な賭け事があるもんですね(汗)
そらサッカーも熱狂するわ。
欧米のファンは気合が違うみたいにいうけど、あれって賭けてるからじゃないのかしら。
おそらく、あの通訳さんに同情している人は沢山いると思う。
(表だってはいえないけど)
当たり前だけど最初から7億円使いたかったわけじゃないでしょうから。
なんとかそっと沈静化して欲しいと思う。