kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

寝耳に水!

10月29日 夜遅くに一本の電話が・・・・「おっ!中学生の時に指導した安斉くんじゃないの嬉しいね~」と電話に出る。「お~!元気か!久しぶり~」 安斉くん「今日、ドラフト会議がありまして」 「あらそうなの?(そういや菊池くんがどうのと言ってたな・・・)」


安斉くん横浜に3位で指名されました」 「へ~誰が?」


安斉くん「僕がです」 「はぁ?  エエッ!!マジで~!」


安斉くん「組長にはいろいろ指導してもらってお世話になったんで報告にと」 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/draft/09season/live/draft1.html


私、ホントにぶったまげました!彼との出会いは、私が、神奈川県座間市の中学で学外コーチをしていた時です。彼は隣の座間西中学というところの投手で身長も高く素材はピカイチと評判の投手でした。しかし、成長期ど真ん中の中学生(特に高身長)は身体のアンバランスが激しく、球は速いがコントロールが悪く故障も多いという典型の投手でした。しかも気持ちも優しいため未完の大器と言われ、未完のままで主な公式戦は終了していました。監督から、「あいつ(安斉くん)は気が弱いが、きっかけさえ掴めれば大化けする素材なはずなんだ、なんとか力になってやってくれ」と頼まれました。私、頼られると燃えるタイプです!


「ヨッシャ~いっちょやったるわい!こういう中学生を指導するために大学院までいって研究した挙句に白い目で見られながらもフリーターやっとんじゃい!」と時間も忘れて指導しました!


今思えば、「そんなの効果あんのか?」っていうようなドリルも編み出してやってました(笑)私の性分として、「コツが掴めてない、もしくは知らない」というだけなのに、「あいつは精神面が弱い」とダメのレッテルを貼られていながらも、じっと黙って頑張るタイプに私は弱いんです!


今思えばホントにアホですが、「俺が何とかしてやる!」って本気で思ってました。 3年前って29歳!その歳で、自分の生活もままならないのに中学生のフォームに夢中になってました。


「お前、自分の人生をもっとマジメに考えろ!」って言われてた頃です。「うるせえや、そりゃそうかもしんないけどこんな切ない目をした中学生を放っておけるか!」もうヤケクソです。


 さて指導の結果は・・・その時は出ませんでした  


「クッソ~!もうちょい時間があれば」私としては中途半端なところで高校進学となり彼とは別れました。 そして私は大阪に来たわけで・・・ 悔しい思い出でした「なんか悪いことしたかも?トホホ・・・いっつも俺ってこんなだ・・・」無力感で当時は一杯でした。


そんな彼が久々に連絡くれたのは今年の春、安斉東海大相模(私の母校)に勝ちました!」 「お~すげえな、君はメンバーは入れたか?」 安斉「試合で投げました」 「お~凄い!良かったな~嬉しいよ!」


私はてっきりお情けでメンバーに入ってたまに投げさせてもらってる話だと思ってました。だから、「腐らずに野球を続けてくれてホントに良かった」とホッとしてたんです。そしたらエースになってたんですね・・・(笑)


「ところで、私の指導って役に立ったの?」恥ずかしいけど、聞いちゃいましたよ!彼は言ってくれました。「あれのおかげで、とても楽に投げられるようになりました!」


「ヨッシャー!俺の今いる関西医療大学は君の力になれる職人が一杯だ!大船に乗った気持ちでいなさいよ!全力でバックアップするからまた連絡よこせ!」 安斉 「ハイ!よろしくお願いします!」


つくづく思いました。人の結果っていつ出るかわからないもんだなと。あと、もがいた日々があったってのは実に楽しいもんなんだなと。 こんな夜があるからやめられない。