kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

伝えたいけど・・・

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12月23日 星林高校に指導に行ってまいりました。 秋季大会で、近畿大会(ひいては選抜甲子園)がちらついた途端にずっこけた経緯があるだけに気を引き締めていかねばと思いつつ行ってまいりました。


このブログでもたびたび登場するエース中西くんは和歌山選抜とやらで、シンガポール、香港に行った。ぜひ、立派に国際交流してきてもらいたいものです。


段取りとしては、体幹と上半身の筋力トレーニングを組員に任せ、走り込みを私が担当することにした。


HPS学科1年のM島くん(写真左)、なんだかいつもと様子がおかしい。メモばかり見て選手を見れてない。M木くん(トレーナー1年)は選手に積極的に指示を出しているのと対照的だ。私の方から、「メモなんぞ見てないで、選手の様子を見ながらやらんかい!」と尻を叩くも落ち着かない様子だ。


後で聞くと、自分の話に対する選手の反応が、予想に反して悪かったようで、「ヤバイ、上手く伝えられてない、どうしよ、俺はなんて話す事が下手なんだ」と焦るあまり、選手とマトモに目を合わせることもできなくなってしまったという。本人はかなり落ち込んでいた。


 私はこんな話を聞くとなんだか嬉しい!自分の教育実習を思い出す!私が大学4年で中学校に実習に行った時の事。私は高校でも名門と言われるところで野球をしていたし、中学の野球では少々名前が通っていた自負があった。そしてちょっとボンタン履いたりしてたので、「ツッパリ」とも話が通じる人気の教師になれるのでは?と密かに過信してた・・・が


卒業して7年経った母校はまるで変わっていた!


まず、野球部が弱ってしまい、「野球部だからなんなの?」って軽くなっちゃっていた。私の「ツワモノ野球部が凄いと言ってる先生だからと尊敬されて私は楽できる計画」は即廃案!


ええい、野球部員がダメなら、「ツッパリ中学生の良き兄貴分となり、そこから円滑に実習を進める大作戦」だ!どこにいるんだツッパリよ・・・・とソリコミ・リーゼントにボンタンを探す・・・ありどこ?生徒に尋ねると「先生、今時ボンタンなんて履きませんよダサイじゃないですか」とにべもない。この計画も完全に不発に終わった。


いや~地獄の3週間でした。針のむしろでした。野球部員の返事が基準になってたんで、生徒が反応してくれてるのか感じることができませんでした。中学生に向けて発した言葉はまるで自信なく、まともに目を見ることもできませんでした


「俺って野球ハズしたら全然ダメじゃん」涙も出ませんでした。


実習中、恩師(女性)に連絡しました。「先生、僕が教員に向いてると期待してもらってたんですが、全然ダメです。生徒に反応してもらえません。僕、教員には向いてないです、申し訳ありません」完全に泣き事言ってました。


もう怒られてもしゃあないと思ってました。「だってできねえもんよ」って気分です!


そしたら恩師の先生から言われました


「お前はエライ!ちゃんと生徒の反応を見てる!普通の実習生は自分のノルマを達成することしか頭に無いのにお前は生徒の反応に対して悩んでいる!さすがだ!だから教員やれ!」この返答にはビックリしました。


でも人生の中で大きなセリフになりました。


「あらそうなの?そんな視点があんの?怒られると思ったのに・・・


これが無かったら今の自分があったかどうか・・・


後でその先生に聞いたら、「こっちはてっきりノビノビやってると思ってたし、先生方の評判は高かったから安心してたのにビックリしたよ」と言われました!


 私はこの一件で、悩んでいる人はなんだか好きになりました。


M島くん、かなり期待できます。