kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

いきつくところは!

http://sports.geocities.jp/healthatpt/index/DSC01226.JPG

先日、私の講義「スポーツトレーニング論」で、スポーツ未経験者のY君からこんな質問をいただいた。質問人間性を磨くのとメンタルトレーニングの違いがわかりません。精神面を鍛えるという意味では同じだと思うのですが、どう思いますか?」 この質問は嬉しかった!この授業を通して何かが伝わってくれた実感を持てた!


 この授業では、出席調査を兼ねた用紙に授業やスポーツに対するご意見やご質問を書いてもらっている。そしてその質問や意見に対して、私なりの意見を述べさせてもらっている。 昨今の世の中では、やれ「コミュニケーションスキル」が大事だの、「メンタル」だのと形やマニュアルにできない部分での重要性が叫ばれているが、「大事だからやっとけよ!」ってプレッシャーはかけられても「じゃあどうすんの?」ってあたりは、「まぁいろいろあるから一概に言えないけども・・・」って言う感じでなんとも歯切れが悪い。学生さんの関心はどうやらその辺りにあるらしく、「メンタル」だの「コミュニケーション」だのという話になると目が輝いてくる。


最近はあまりに情報が短絡化しすぎて、野球でいえば打率や打点などの数値を把握すればもう分かったような気になるという風潮が強いと思う。だからすぐ飽きられちゃう。メダリストの賞味期限て何日あるのだろうか? こんな状態ならスポーツの予算が削られるのも無理はない。


私はスポーツの面白いのは結果ではなく、結果を出すために何かを追求している時の生き様なのだと考える!


11月は、組員も「怒濤でした」と言うほどにトップアスリートに触れた!そこではTVとは全く違うアスリートを見ることができた。


「こんな凄い人が迷ってやっているんだ!」ということ!


 「結果を出したいからこそ結果を気にしないでやるべき事に集中する!」という事を実行することの難しさ!


「最大の力を出すためには、筋肉がリラックスしてなければならない!」という超難解な命題との戦い!


 「本音なんてナカナカ言えるはずがない!そもそも自分の本音を言葉にすること自体が至難の業」  「授業を寝ない!」 「信号を守る!」 「キレる前に視野を広げて相手の立場に立ってみる!」 「常に機嫌良くいる!」 「皆迷っていることを理解する」こんなのもメンタルトレーニングではないだろうか?


こんな話を授業では、私が会話のように話している。学生の食いつきが良いものでついイイ気持ちになって喋りすぎるのが私の悪い癖で本題の授業内容が駆け足になってしまうことが多々ある。(ゴメンナサイ)


冒頭の質問は、そんなやりとりの中から出てきた。最近、「メンタルトレーニング」という言葉から「なんだか特殊なトレーニング」と思っていたが、私の話を聞いているうちに、「なんだこりゃ?日常生活のことなのか?」と疑問に思ってきたそうだ。 こんなやりとりは楽しい!


 本気で何かに打ち込んだときには最後は技術論ではなく精神論になってくる。だから、例え種目は違えっても追求している人の話は面白くてたまらない。 特に、「~道」なんて付く話になったらどうやったって面白いのだ!だから、剣道の人の話なんて最高に面白い!


 何かを追求することは人間性を磨くことと通じる!


スポーツでなくたって東京芸大の学長も言っていた。「自分を表現するために、これだ!と思ってとりかかるもまた悩む!これの繰り返しなんです。後でどう評価されるかではなく、今をどう生きるかなんです」と!これも「道」の発想だ!


陸上・末續氏も言っていた。「自我との戦いなんです」彼も「陸上道」の境地に差し掛かった!


中日、小林投手も言っていた「強打者と当たることを日常と思って特別にしない」ワンポイントで出たら「打席にはいつも金本・小笠原」な投手の言葉だけに含蓄がある。「リリーフ道」だ!


自我から湧き上がる、欲望、不安、迷いとの戦い!


ということで、


私は日々、決断力を高めるメンタルトレーニンに励んでいる!(写真は本文とは関係ありません)