正月、中学野球の新年会があった。私はハッキリ言って、会話が同級生と噛みあわない。可もなく不可もないような会話にどんな顔してればいいんだか分からない。どうにも「こうに決まってんじゃん」とか「頑張ってもダメじゃん」みたいな会話に返す言葉がない。キャプテンであった立場上、参加を義務付けられているが、気が重い。
だが、今年は一ついい会話ができた。現在、実家の農家と花屋を継いでしっかり生計を立てている同級生Iとの会話だ。 普段は物静かな彼が私に聞いてきた。「専門学校で特別講師として講義をさせられるんだけど話が続かないんだ。俺はあんまり人前で話をするのは得意じゃないからさ、どうすりゃいいの?今さらながら、よく先生ってあんなに人前で話ができるなと驚いてるよ」という。
聞けば彼は出身のフラワーアレンジメントの専門学校で、「花で食ってる数少ない卒業生」として特別講師を何コマかするらしい。彼は学校から花の世界で食っていく事は厳しい事を伝えてやってくれと言われているという。実際彼の同級生では卒業生20名のうち花で生計を立てているのは3名ほどだという。
だから、「現実は厳しい」って話になるそうだ・・・こういうパターンの会話って、特にこの不況と言われている時代には疑いようのないセリフのように言われている。
「今の時代は厳しい」と・・・私はこのセリフには疑問だ!
学校に入れといてから「厳しい」は無いでしょ・・・これは本学にも当てはまる。
学生さんにとって必要なのは、「とにかく厳しくて、社会に出てもろくなもんじゃない」って話より、ここで言えば、その花で食ってる3人はどうやってんだ?ってとこだと思う!
要は厳しいかどうかじゃなくて、やりたい事に対して必要なのは何なんだ!ってとこだと思う!
スポーツなら必要な筋力・技術は何でその為にはどんなトレーニングをどの程度やる必要があるのか?ってだけの話だ!
だから私は言いました!「花で食ってる卒業生として呼ばれているわけだから、その現実を生々しく語るべきだ!花の世界は厳しいんだなんてやって無い奴でもできる話をわざわざする必要無いよ!花屋にとって必要な話をしてそれを厳しいと判断するかどうかは学生さん次第なんだから。せっかく自分のやってる事を悪く言うのなんて嫌でしょ?」
野人さんは言っていた。「大人の務めって、大人って楽しいぜ!って言うことじゃないですかね?」
私も同感だ。ネガティブな事を言う方がインテリだ!みたいな風潮があったが
それ言ってどうなんの?って気がする。
そんな生産性の無い話するより、例え確率の低い事でも「必要な事」に元気が出て取り組むほうがマシなのは明白だ。
ちなみに私は、平気でネガティブな話を外にできる人は、本人は超楽観的か無責任だと思ってる。「私がネガティブな事を言っても誰かがやっといてくれる」って見えてしまう。
「世の中、厳しい」と腹で自覚している人は周囲には明るく振舞っているように思う。
そんな人が私の周囲にいるから今、楽しい!
私の目標! 「大人って楽しいぜ!」と見せつけたい!
ちなみに、学生の時につまらん話ばかりの人は30過ぎてもつまらんこと言ってる!年齢じゃない。
写真は私のもっとも贅沢な時間。