kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

思い切りよくとは?

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1月3日 野人さん(左)から「帰って来てるなら少しお話しませんか?」とお誘いを受け、5時間語り合った。昼間、岐阜県大垣競輪でレースをしてきた渡辺馨選手(右)も合流!最近私が考え渡辺選手にアドバイスした「思い切りよく」の功罪についての議論をぶつけてみた。


 渡辺選手は、昨年デビューしたばかりの若手レーサーだ。若手はとにかく積極的に「思い切った力を出し切る」レースをすることが重要であると言われる。勝ちにこだわったレースをするとスケールが小さくなってしまうからだ。


渡辺選手のレースは、私から見ると「思い切りが良い」とは言えないのが実際だった。彼自身、不完全燃焼のレースを繰り返し、「もっと若者らしく思い切って行かんかい!」などと周囲(私も含む)に無責任に言われフラストレーションも貯まっていた。彼は非常に練習熱心で、その成果は確実に出ている。あとは「思い切りよく行くだけ」なのだが、いかんせん本番で半端なレースが多い。しかし、本人は「思い切りよく行きたい」と考えている!


ふと考えた、「あいつは思い切りが悪いから駄目だ!」という評価を受けてつらい思いをしている選手は多い。しかし、その選手の多くが「思い切って行きたい」と考えている。


では、「なぜ思い切っていけないのか?」あんまり考えたこと無かったんだけど考えてみた!人によって違うだろうけども 「思い切る


「思い=通常の思考?精神状態?」を「切る=異常になる?別人になる?振り払う?」 なのかな~と。


「切る」という考えにはどこかで「線(ライン)」を引くってこととつながる。だから「思い切る」は「ここからは力を一気に出そう」とか「ここからは何も考えない」というような感じをイメージする。


 なるほど、なんとなく見えて来たような気がする。さ~思い切って行くぞ~・・・・


で、どこで「切る」の?


ここが「思い切る」の言葉の難しさなんじゃないかと考えた。実際の場面では「ここから切りましょう」なんてラインが無い。だから「どこで切るか・・・?」って言っているうちに思い切りの無い動きになるのではないか?


例えば、「いい球来たら思い切って打て」ってセリフ、「いい球来たら」というのが「思いを切る」ラインになるが、「いい球」かどうかを見ているうちに「思い(打ちたい、空振りしたくない)」を切れなくなって結局、中途半端になる。 さらに、切るラインを意識することによって、無用な「力み」になった結果、動けなくなる。結果、「思い切り行く」と思うほどに「思い切り行けない」というジレンマが発生する。


 ふと、昨年末のアスリートとの交流が頭に蘇る。 中日小林選手の言葉、「小笠原、ラミレスを特別にしない」つまり、そういう相手と仕事(勝負)するのが当然として日常を過ごすように心掛けている。


末續慎吾選手「自分勝手に走る」(意味:雑念にとらわれず、圧倒的な練習によって磨いてきた自分の身体が勝手に動くことに任せる!)


とりあえず結論!「思い切りよく」とは?


日常が大切!その日常が求めている道に通じているかどうか?


もしやっているならば、あとは「思い切って」などと切るラインを作ることではなく


自然体の自分に任せる。(つまり自分の普通にやる)


それを周囲は「あいつは思い切りがいい」と言っている!


 どうでしょう?


ということで・・・、渡辺選手から思い切って買ってみっか・・・?  


 


ムリ(笑)