kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

皆が認める一流

久しぶりに岸和田競輪にいく。
 
いつもより観客が多い。
 
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競輪はもちろんギャンブルであるので、おおっぴらに勧めるようなものではないのかもしれないが、パチンコなどと違い、人間に対して尊敬の念を抱いたり希望を見出したり元気をもらったりすることができる面白い存在だと思う。
 
プロ野球とも違う。
この観客の覗き込んでいる様子からも何とも言えない憧れを選手に抱いている様子が伺えるのではないだろうか。
 
競輪にはその選手の人間性が実によく出るのも面白い
勇気のある選手、男気のある選手、そこで攻めたら漁夫の利を狙っている選手に美味しいところを持って行かれると分かっていながら周囲の期待に応えてムリしてでも行く選手!
そんな選手を客も理解を示し結果は負けたとしても「いいぞ!それでいいんだ!」プロセスに声援を送る楽しみがあるのが競輪のいいところである。
 
「プロは結果がすべて」な~んて誰も否定できないような名言チックなことばがある。
競輪のいうところの結果というのは必ずしも「着(順位)」だけではないところが私は好きである。
 
皆が(選手も客も)その選手の生き様を観ている。
 
実は競輪のレースは番組屋さんという専門家が、客の興味をそそるようにレースのメンバーを決めている。
したがって選手の立場からしてみれば必ずしも公平にチャンスがあるわけではない。
例えば地元選手はチャンスが大きいようなメンバーにしてもらえたりする。
それは八百長だというわけではなく、それは予想として最初からできるのでその上で「さぁどれを選びます?」というゲームである。
選手にしてみれば自分の地元のときは有利なメンバーになるわけだからアウェイのときは多少不利になっても「そういうもんだ」と思ってやっている。
だからといって「ハイじゃあしょうがない」と簡単に負けているようではトップにならない。
 
与えられた環境で活路を見出す!『一流選手ほどこれが凄い』
 
競輪を見るようになってもう14年目になる。これは大学院の後輩に競輪学校を受験して落ちてきたヤツ(ラガーマン)がいてそいつの影響である。(そいつはそのあと東芝トップリーグの選手になった 笑)
 
ここまで多くの選手のデビューからこれまでを見ることができた。
(2001年の年末グランプリにすでに一流ベテランの神山雄一郎がいまだにグランプリに出るという状況もあるが・・・)
 
そういう中で一流になっている選手を思い起こすと簡単にいうと「セコイやつ」はあんまり大物になっていない気がする・・・
 
もちろんそれはお金の使い方ではない(そんなの知らんし 笑)
レースのスタンスである。
ここ一番(つまり大きな賞金のかかったレース)で自分の賞金のことより周囲の期待に応えるレースをする選手のほうが結局そこで負けてもそのあとにその何倍ものご褒美が帰ってきている。
 
それから、「自分の分を知って自分のできることのベストを尽くす」
選手が伸びていたり息の長い選手になっている。
 
このメンバーの中では自分が劣っていると自覚して
「じゃあその中で優先すべきは何か?」
力が劣っているならば負けてもともと、ならば挑戦者らしいレースをする!と腹がくくれるかである。
 
野球でいえば、試合に初めて出してもらえたような立場の選手なら自分の下手を自覚して打席では「初球から強く振る」ことに集中すべきなのと同様である。
 
「空振りしたらカッコ悪い」などと気にして当てにいくような選手に期待が持てないのと同じ理屈である。
 
「弱いほうがカッコつけてどうする」ということを理解しているかである。
 
ただこういうのって、「頭で理解する」ことと「実際にできる」ということの間にもまた大きな壁というか差があることも理解しておく必要がある。
 
頭では理解していても実際にカラダが動くというのはまた別次元の話である。
 
野球を知っている人ならば「3球しっかり振ってこい!」といってホントに「3球振ってくることができる選手」はかなり少ないということを知っているハズだ。
 
私のよく知る競輪選手も先行選手として「思い切り行くこと」を頭で理解してはいる。しかしそれを実行できるのは至難のわざであるようだ。
 
かつては私もよく分からなかったので「なんで思い切っていかないのだ!」などと注意したりしてみたものだが、これは大変なことなのだな~と理解できたので最近は反省して温かく見守っている。よく頑張ってる。
 
 
中途半端な選手ほど「できるだけ損したくない」みたいな動きになって結果あんまり伸びてない・・・
 
いろいろ選択肢があるように思ってしまうのだろうな・・・
 
野球でもそうだが、なまじっか球種が沢山ある投手は「やっぱこっちかな~」なんて思いながら投げたりするものだから力を出し切れないことが多い。
 
球種が少なくても「これしかね~んだから迷いようもないわ!」と思い切りよく投げたミエミエの球のほうが抑えたりするものである。
 
あとは「手負いの虎」じゃないが、できることが限られたほうがかえって集中できるということもある。
 
その視点でみると学生なんかでも例えばミゾバタくんなどは「組長が言うなら」とカッコつけない。その結果、いろいろと惨敗する出来事もあったが随分と実りある生活になっている。
 
おっと気楽な競輪話のつもりが意外にデカい話になった。
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この日の最終レースで勝利した京都の村上義弘選手
 
この選手は今の競輪界で選手からも客からも憧れられている選手である。
なんなら私も興奮してしまう。
 
勝とうが負けようが常に「村上らしいレース」をしてくれるので客も野次ることなどまずない。
 
これだけプロセスで認めさせる選手はいない。
正攻法のスタイルで積み上げている。
柔道でいえば常に一本を取りに行くレースである。
「魂の走り」と言われている。
競輪を知らない皆様、教養と思ってこのお名前を・・・
接骨院勤務の人は好きな人との会話の種にはなります。
 
 
それからこれからの人に紹介・・・
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この日に行われていたトークショーにて・・・
 
愛知の深谷知広選手(中央)
これは現在の怪物くんと言われているビッグレーサーである。
 
これも会話で深谷つよいっすね~」とか言っておけば「知ってるね~」と好きな人とは明るい会話になります。
(あとは知らない名前が出ても適当にあいずち打っておけばよいです 笑)
 
ちなみに左はかつての名レーサー山口幸二さん(グランプリも2回取ってます。)軽妙なトークで場内を盛り上げてました。
 
ちなみにこの人を知っているというとあまりにマニアックすぎてキケンかもしれません。一応深谷選手と同期なんですが・・・
 
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3年前に大学にきた神奈川の渡辺馨選手(右端)
 
「同期の深谷みたいにならんかい!」と言っていたのに
 
だんだんと山口幸二さんばりの軽妙なトークばかりに磨きがかかっている・・・
 
 
まぁいいか(笑)
 
大将君が言っていた・・・
 
山口幸二さんが解説で言ってましたけど、足に自信がある選手はつい車間を開けすぎちゃって追いつかないことが多いらしいですから馨さんもそうなんじゃないですかね~」
 
「なるほど~それであんなに車間を開けてたのか~」
 
うちのメンバーも腕をあげております(笑)