森脇健児さんのラジオを聴くのが毎週の楽しみになっている。
リスナーさんとの電話のコーナーの中で、
出てきたのが全盲だという女性でありました。
その人の趣味がなんと「競輪」ということで、
思いもかけない競輪談義をラジオで聴くことになり面白かった。
「好きな選手はいるのですか?私は京都の村上兄弟とは焼肉屋で何度か一緒になったことあるよ」
なんて森脇氏のフリに対して、
「お兄ちゃん(村上義弘選手)は一番上のランクから落ちてしまいました。(SS→S1)」なんてハイレベルなお答え。
さらにその女性は
「近畿地区の支部はサービスが悪いので愛知支部を応援している」
と、かなりのマニアなお答え(笑)
そもそもその女性は、「全盲」なのである。
なにがいいって、自転車の「音」がいいのだという。
だんだんとスピードが上がっていくと興奮するという。
打鐘(ジャン)の音で思わず声をあげて応援してしまうという。
それまで、特に趣味らしいものもなく、
自宅に引きこもり気味だった生活が競輪に出会ったおかげで、
各競輪場へ出かける楽しみができたのだという。
その気持ち・・・
よ~く!わかります!(笑)
競輪の魅力とは・・・
と、それを言い出したら、いくらでも語れるのであるが、
やはり、選手の人生を感じて応援している感じがしやすいところであろう。
「『起きることすべては自分の責任』という風に思えるようになったことが結果につながっていると思います。」
深い・・・トップ選手ほどストイックな哲学を持っている。
単純な競争ではなく、様々な要因の絡む競輪競争では
「他人のせい」「環境のせい」「展開のせい」と、
言おうと思えばいくらでもいえてしまう競技でもある。
私の記憶が確かならば、
松浦選手は最初からスター街道をまっしぐらというタイプではなく、
しばらくのあいだA級やS級の下位の自在選手としてもがいていたように思う。
S級トップで活躍している選手のほとんどは、
デビュー当初から鳴物入りで出世していくパターンが多い中で遅咲きの選手だ。
そういう意味じゃ新潟の諸橋愛選手もそんな感じだったように思う。
・・・と、こういう風に選手一人一人に対して
いくらでもエピソードが出てきてしまうのが競輪なのである。
例え、自分が外れたとしても、
「あ~ヨカッタな~ガンバッテきたもんな~」
などと自分の財布の心配をすべきな立場なのにも関わらず、
感情移入できてしまうロマンがあるのである。
案外、女性の方が楽しめるのかもしれない。
事実、女性の競輪ファンは増えているし、
解説者も女性の予想の方が的確だったりしている。
このオールスター大会では、余興というのかイベントとして、
かつての名選手でのレースというのがあった。
そこに出ていたのが
①吉岡稔真
②山口幸二
③内林久徳
④後閑信一
⑤市田佳寿浩
⑥山田裕仁
⑦小橋正義
あ~、それぞれについて1ページづつ語りたい(笑)
私の20代の思い出・・・
私の野球の教え子で、
競輪選手の渡辺馨選手が落車して鎖骨骨折の憂き目にあう。
早く治ればいいが・・・
怪我も選手の宿命とはいえ、落車はなかなかツライ。