2月20日バンクーバー五輪で盛り上がっている影でプロ野球のオープン戦がスタートした。中日対ヤクルトというカードは世間のプロ野球ニュースとしては地味な対戦であるが、私個人としては今年最も熱いカードとなる。
世間の注目はヤクルト期待の大型左腕村中投手の潜在能力が開花するかというところにある。オープン戦とはいえ初戦に抜擢されるのはかなりの期待を背負っているといえよう。一昨年の年末に指導した投球フォームがかなり噛みあってきたようで今年はイケそうだ。「今年はやりますよ！」という力強い連絡も来た。
本人がその気になって動き出せば、もはや私がどうこういう事は無いのでありがたく傍観させてもらう。
私のフォーム指導は投手としての一歩目の背中を押すことである。「これやりゃ勝てる」なんてのは無いので「反省できる投手がいい投手」ということで指導させていただいている。考え方さえ整理できれば、あとは経験から伸びる選手は学んで伸びる。
20代の頃は「俺がやりゃ上手くできる！」なんてリキんでいたもんで、結果に一喜一憂し、ちょっと結果が出たら「俺のおかげと言ってくれよ」なんて恥ずかしい感情をむき出しにしていた。「やるのは選手」という極めて当然の理屈を本当に理解できるまでにはけっこう時間がかかった。（ちなみに学生指導には生かされていない 汗）
さて、試合結果は・・・5対5の引き分け！記事によれば先発のヤクルト村中投手はそれなりの内容であったとのことまずは一安心。 http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20100221-OHT1T00015.htm?from=related
さて、中日の投手を見ると・・・「おおっ！」なんと先発は昨年12月に本学に来た清水昭信投手であった。（写真右）こっちも多少四球を出したりしてはいるがそれなりに投げた模様！昨年は全く投げれなかったことを考えれば大健闘といえよう。何より、「うちに来て悪くなった事は無かった」と一安心。 リリーフでは小林正人投手も投げておりきっちり仕事ができた模様！ http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/results/games/20100220-2010022001.htm
こういう観戦ってけっこうな贅沢だな・・・心が弾む。
リキんでいた20代では全くかみ合わず、力の抜けた30代でかみ合ってきた。
多分、やりたかった事ってこんな感じだったかなと力んでた過去が懐かしい。
そういや先日、以前指導してた元プロから電話がきたっけ・・・「組長には、すごい指導してもらってたんだなって今になって後悔してますよ・・・」って、なんか申し訳ない気分になりました。
あん時は内容は良くても、指導してる私が打算的でしたから・・・あれはダメだ・・・嫌われないように機嫌取ってただけですから。
「俺ってプロを指導してるんだぜ～」ってパフォーマンスしたいだけで、
本人の事を考えていたかというと・・・
あ～自己嫌悪
楽しい記事を書くつもりがこんなオチになった。予定外・・・
