kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

楽しい思いで

イメージ 1

2月3日の報知新聞を見ると・・・「原熱血塾に末續コーチの見出しが! 昨年、本学に遊びに来てくれた末續慎吾選手がプロ野球巨人のキャンプにちょろっと顔出したらしい。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100203-00000000-spn-base


原監督とは同じ東海大学出身というつながりがある。


彼は3~4年前、東京ドームの開幕戦で始球式をやったこともある。あの時は、「投げ方教えて下さいよ~」なんて頼まれて、ここにコメントくれるJ社長と投球指導やった。 確か5~6時間ずっと投げ続けた(笑)


「硬式ボール投げるのなんて初めてですよ」と言っていた彼は、最初は『まさに素人』な投球フォームで暴投だらけだったものの、一つずつ課題に挑戦しているうちに最後はかなりスムーズな動きでストライクを投げることができるまでになった。


 印象的なのはやり始めてからの集中力で、おもちゃをもらって夢中になっているこどものような表情で取り組んでいた。 技術練習を徹底して反復できる体の強さ意識したことを体ですぐに動かすことができる身体感覚には感動すら覚えた。この経験が私のレーニングの重要性を説明する根拠として大きく役立っている。(写真の姿勢はプロの投手でもナカナカここまで安定できないです)


そして「こんなもんでいいんじゃないの」というこちらの感覚に対して「もうちょいお願いします」と反復を続ける姿勢から、「どこまでやれることを『できた』というか?」という感覚も教えてもらった。「うまくいけばできるではなく、緊張しても(悪くても)できるとこまで持って行っておかないとヤバい」という表舞台で戦うトップアスリートの『準備』に対する考えには身が引き締まる思いであった。ちなみに彼はこの1回だけでなく、夜勤明けで不眠状態である運送会社のJ社長を呼び出して何回か練習を重ねた。


 考えたら始球式って、ホントに「1発勝負」なわけで見ているほうはお気楽に眺めているがやっている方は相当なプレッシャーだ。よく、首相とかタレントさんが出てきて投げるものの、まともなストライクが投げられることはまず無くて、大抵は右上(右投げの場合)にすっぽ抜けるか、左下の地面に叩きつけるかのどちらかである。あれなんてまさに、右上ならば「緊張しすぎて先に上体が投げる目標方向に倒れてしまい体が開いて腕が振り遅れてすっぽ抜けた(ゴルフのスライスOBの理屈)だし、左下の叩きつけならば「緊張で強く握りすぎて力の入れ方抜き方がわからなくなってしまいボールが離れなくなっちゃった」状態だ。


 首相やタレントさんならシャレで済むが、「一流スポーツ選手」として招待され、サービス精神が旺盛な彼は東京ドームの5万の観衆の前で「陸上トップアスリートとしてそれなりのモノを披露せねば!」とプレッシャーを感じていた。「陸上より緊張するんですけど(笑)」と言っていたセリフは嘘ではないと思う。


そうやってみると始球式もなかなか奥が深く、「じゃあどうやってボールを離すことをコントロールしているんだろうか?」などと考えだした日には「バイオメカニクス」では収まらず、「脳神経をメインにした生理・解剖学」やら「心理学」にいきつきヘタすると「宗教」まで発展する恐れがあるくらい楽しいテーマである。だから収拾がつかない(笑)


 昨日、彼から電話をもらった。


「原さんってあのまんまっすね~気さくな人で面白かったです~スタッフの仲が凄い良くて巨人は強い雰囲気出てますね~文句言うような人がいませんもん」


なるほど・・・


原さんから「ちょっと見てやってくれよ」って言われて「はいよ~」ってやっちゃう関係って凄いな!


どっちも(笑)