3月25日 関西医療大学の教員室で二人の中学生(左2人)がU島トレーナーの出すパソコン上の画像に釘付けになっている・・・画面にはメジャーリーガーの素顔やU島トレーナーの活躍している写真が・・・ この二人の中学生・・・
実は私の教え子・・・
私は大阪に来る前に、神奈川県の座間市(米軍キャンプで有名なとこです)の座間市立相模中学で土日に野球部の学外コーチをやっていた。 彼らはその時の教え子。彼らにとって中学1年生の1年間だけ私が指導した。その後の2年間がどのようなものであったのか私は詳しくは知らない。
たった1年間の付き合いであったがこうしてわざわざ来てくれるのはコーチ冥利に尽きる喜びだ。
私は8年間コーチをしていたが、野球の技術指導の思い出がほとんど無い。あくまで中学校の野球である。技術指導だけすれば良いわけではない。
てなわけで、返事しろだの、愛想良くしろだの、タバコ吸うなとか、イジメるな!腐るな!などの説教ばかりしていた思い出が強い。
考えたら、学外コーチなんだから技術を教えりゃいいんですが・・・それを私の性分が許さなかった。
それはおそらく、平日は大学の教員をしていたので、大学生を見ていてこう言っちゃ悪いが「こうなったらマズイ・・・」というイメージが明確にあったからだ。
もちろん、私は野球の技術やトレーニングのコーチになりたくて勉強していたので伝えたいネタは沢山あったが・・
それよりも切実な危機感を感じていた。
だから、「こりゃ嫌われてんだろうな・・・でも俺のポリシーでやったんだから後悔しちゃイカン」などと自分を慰めていた。
この頃は「いいコーチってなんじゃ?」ってな自問自答が日課であった。
今、指導している選手に「この人、いいコーチだ~」って言われるのってホントにいいのか?
未熟な選手に誉められてる評価は果たしていいのか?
未熟な選手の能力を引き上げるには嫌われても指導すべきなんじゃないの?
とカッコよく思ってみるものの、
「じゃあ俺って嫌われるためにコーチやってるわけ?なんか俺だけ損じゃね~か?」なんて本音の自分も出てきたりして・・・
熱心に指導しても冷めた中学生の態度に殴りそうになる拳を握りしめて「ここで殴ったら負け」と自分が雨の中を走ったのも鮮明な思い出だ。
おまけに、顧問の先生や親から「コーチは話が長いな~」なんて嘲笑されたことは今、思い出しても涙がにじむ記憶だ。
「なんでやってんだ俺は・・・」 なんて思うのもしょっちゅうだが、今回のように恨まれてるのではと心配していた教え子が(しかも中3が)来てくれた驚き!
これがあるから辞めないんだな・・・単純
この日、U島トレーナーにメジャーリーグの世界の話や、トレーナーの世界の話をしてもらった。彼らは目を輝かせていた。
N井くんには、高校野球をやるために体幹のトレーニングを指導してもらった。
Y原先生には脊柱のゆがみを指摘してもらいアドバイスをもらった!
帰りの電車にはN尾トレーナーも一緒になって話をしてくれた!
表情には出さない、てゆうか出ないタイプの二人だったが喜んでくれたハズだ!
で、私・・・
何したかって・・・?
「おい!しっかり返事せんかい!コラッ!相手に気を使わせんな!」
とコーチモードに戻り、やっぱり説教したのでした・・(汗)
帰ったあと・・・
「あっ!いけね・・・ここ大阪だった、あいつらわざわざ来たんだったな・・・悪いことしちゃったな・・」
ヒドイ話だ・・・・
でも今さら優しくするのもなんだかね・・・
他人みたいじゃないですか(汗)
ちがうか(汗)