3月12日関西医療大学の卒業式が行われた。私は関西にきて2年目であるし、授業は全て1年生への科目なため、今年の4年生とは授業での直接の付き合いはない。それだけに個人的に交流ができた学生さんとは、人間同士としての付き合いができたのではないかと思う。
ブログを振り返ってみても、4年生(とくにT田くん・右2人目、F田くん・真ん中下)とのやり取りが多かったことが見てとれる。 彼らとの付き合いは3年生からであった。就任1年目に「真剣に野球のトレーナーになりたい」という2人と出会えた事は私にとって運があった。
私は一緒に戦ってくれる戦友を得たような気持ちになっていた。「野球人」としては関東も関西も無く、全く寂しくなかった。
そして、やり方は違うが私の学生時代と良く似ているので、「こういうところで悩むよな?」と同じ言語で話することができた。 T田くんは、自ら母校・報徳学園でトレーナー活動を展開しつつ、自腹を切って有名治療家の施術を受けに行くなどしていた。そして生活は深夜のコンビニバイトで自活していた。
F田くんは自分の尊敬する治療家の下に弟子入りしハードな生活の中で自分の腕を磨いてきた。そして生活はこちらも深夜の居酒屋バイトで生活費や学費を捻出していた。「バイトの帰りに和歌山まで寝過してヒッチハイクして帰ってきましたよ~」と笑顔で語ってくれたことは驚きであった。しかも今日の卒業式では学業優秀者として表彰までされていた! 2人はハードな生活もむしろそれを明るく語ってくれるところが非常に魅力的だ。
彼らの根底には「プロ相手にビビらずに渡り合える自分でありたい」という理想像への思いが強く流れている。それだけに、自分の現実とのギャップの戦いは今後も続くことになる。が、これは価値ある道のりであるということは彼らとの2年間で伝えてきたつもりだ。粘り強く頑張ってほしいと思う。
しかし、最初に彼らと出会ってしまった事で、今はちょいと苦戦している。これはまさに私の教員としての経験の無さを露呈した。現1、2年生への指導に関しては猛烈に反省している。
自分で自分を磨くことが習慣化しているT田くんF田くんとの輪の中に、まだ何もやっていない学生を入れてコミュニケーションを取ることは時に大いなる勘違いを生んでしまった。
それは、「この輪の中にいることが凄い」みたいな状況を生んでしまった挙句に、自分ではまだ何にもやってないのに他人を見下すような状況を作ってしまうことにつながった。そうなっても仕方ない言動をしていた私も思い当たる・・・・本当にマズイ。
聞かせて良い話とまだいけない話のケジメが無かったように思う。教員の資質が問われる・・・
これを読んだT田くん、F田くんはおそらく「こんだけ誉めるってのは、ホントにもう関係を切ろうとしてるのでは?」と冷や汗タラタラであろう(笑)
T田くん、F田くん、とりあえず卒業おめでとう!
もう学生扱いせんぞ!
これでも今まで「学生だからな~」と言えなかった事や、やれなかったことが沢山あるんだぞ~!
もうそんな縛りは無いからな(笑)覚悟しとけよ!
学生であることに気を使いながらの付き合いはもう飽き飽きだ!
う~ん、楽しみだ!
なんの事はない、 遊び仲間が増えた1日であった。
ウッヒッヒ!