3月13日 「関西に遠征に行くから飯でも食える時間があるかい?」と、携帯に連絡をくれた名前見て腰抜かした!電話の主は東海大学柔道部監督の上水研一朗さんであった!(右2人目)上水さんの事は以前、ブログで紹介したが(2009年11月4日)とにかく、現在、大学柔道界のトップの監督である。
大学の先輩(千里所長)に「いい店があるで~」と心斎橋の小料理屋を紹介してもらった。
「かっ、かんぱ~い・・・」と緊張した私の音頭で始まった会であったが、「そんな硬くなんないで楽しくやろうよ」という言葉とともに、「俺は野球の発想を柔道に取り入れている」と言い切るほどに詳しすぎる野球の話のおかげで野球出身の私や学生たちの心が一気に開かれあっと言う間の6時間となった。 あまりに濃厚な話が多かったために思い出しきれないが書けなかった分は参加した3名が補足してくれるハズだ。
東海大学には具体的な目標としてオリンピックチャンピオンを目指している選手も多い。上水さんはそんな選手たちに
「大一番の試合で一人の差(内容差)で勝っている時に大将を任せられる選手になれ!」と叱咤激励するのだという。
解説すると、内容ポイント(有効、注意など)での1点差リードで大将戦となった場合、プレッシャーのかかるのは負けているほうより、むしろ勝っている方が何倍もかかるのだという。引き分けでも勝ちなのだが、それ以上の内容(1本や技あり)で負けたら、その瞬間に一気に負けが確定するからである。これは想像を絶するプレッシャーなのだという。
負けている状態から負けるのと、勝っている状態から逆転負けを食らうではダメージが全く違う。実際、過去に優勝がかかっている試合で、逆転負けを食らった大将が気が狂ってしまい社会生活が送れなくなってしまった例もあるのだという。
そして、唸ったのは「作戦を考える時は最悪の状態を考えるところからスタートする」という話であった。 「こっちにとって最悪の展開とはどういうものなのか?」という事を想像し、それに対する対策を練ってから試合に臨むのだという。
「最悪からスタートしていれば、それ以内の悪い状況は想定の範囲内になるから慌てないんだよ、だからどこまで最悪を想定できるかが勝負だね。いい時なんて別に想定してなくたっていいんだから」
と写真のようにニコやかな顔で話してくれた。
もちろんこっちは笑えない
おそるおそる尋ねる・・・「上水さんはギャンブルするんですか」(試合の話ですよ)
「いや、おれはイチかバチかはやらないよ、そうなっている時は勝ちを捨ててる時だね、勝ちの可能性を探すよ、だってそうでしょ?」
「あっ、ハッハイ・・・私もそう思います」(汗)
ちなみに6時間もこんな話になったわけではない。
ほとんどの時間は、野村監督、落合監督の話と、古田の配球についてであり、ソフトバンクホークスの戦力補強の方針についてであった(「俺にソフトバンクのCEOをやらせろ!」というセリフが20回くらい出た 笑)
ちなみに23時もまわり終電の時間が気になる・・・
野球の話も終わりそうな雰囲気・・・
じゃあお開きに・・・と思った次の瞬間、
上水さんの口から 衝撃の発言が!
「俺、サッカーでも話できるぜ」
「エエッ!ここからサッカーですか!」
フォーメーションの話やオシムの凄さなど、これがまた本当に深くて面白いのだが・・・
上水さん・・・本当に柔道の監督なんですか・・?
すいません・・・電車が・・・
話を強引に止めてしまった・・・
学生よ!わかったか! 凄い人は話が豊富だろ!
あ~夢のような時間であった・・・