4月13日
本学で、目玉の授業の一つに「太極拳」の授業がある。なぜ目玉かというと講師の先生が凄い!
その先生の名は渡辺俊哉先生(写真)!
実は世界チャンピオンである!
しかも、昨年NHKの番組で講師を務めたほどの先生である!
今日は控え室で話をすることができた。
私は聞いた「まだ目指すものあるんすか?」
すると、渡辺先生は「当然ある」との答え・・・
「何を目指すのでしょうか?」と尋ねると、丁寧に説明してくれた。
「もはや形の追求では無い」と先生は言う。
「えっ?」
「理想的な自然体の動きや繋がりを追求していきますね、プラス精神的な面。それの追求ですね」
なるほど~深い!と話が進む中、また面白い話が・・・
「中身のある動きと、形だけで中身の無い動きがあるんです。」
「はぁ・・・中身・・・ですか? なんすか中身って?」
と不思議がる私に先生は実演してくれた。
やってくれたのは多分、「左連珠炮(ヅォリェンジュウパオ)」ってやつです。
多分と言っているのは私があとで調べたからです。動きとしては怒られる例えかもしれませんが「どじょうすくい」の反対みたいなやつです。 あれは相手の腕を引きこんでる動きなんだそうです。
で、同じ引っ張るでも「ひねりながら」とか「下に押さえつけながら」とか色々ある。
そして、そこに「相手の存在が見える自然体の動き」が「中身」ということらしい。
で、先生には中身が見えるのだそうです。
先生の見えてるそれが何なのかは分かりませんが、
「先生も相当にキテますな~」ということはよく分かりました(笑)
追求している人の話はホントに面白い。
こういう達人の話を達人でない私が伝えるとホントにチンケな表現になってしまうがこれはもうどうしようもない。
私の分かる範囲でしか分からない
いろいろな動きの中で、ふと「先生!ストップ!」と言って撮らせてもらったのがこの写真だ!
これだけ足を上げてもブレナイ軸に柔軟性!見事すぎ!
試しに、ピッチングフォームをやってもらったら!ヤッパリ!バッチリはまる!
太極拳の動きにピッチングの要素がズバリ的確にありました。
ちなみに私のところに来る学生には私のソフトボールなんぞ取らせないで渡辺先生の講座を受けさせている。
そりゃ当然だ!だってこれ、そのまま現場で野球のトレーニングに使えますもん。
1年生のとき、年間を通じて受講したN井くんは現場でバッチリ生かしている!
M木くんにいたっては今度、全国大会に出るほどだ!(渡辺先生も今時あんな熱血は天然記念物だ!と褒めてました)
「競技スポーツにおけるトレーニングの大きな命題はいかにプレーに繋げるか?」である。
そのために太極拳におけるつなぎの動きの追求は強烈な武器になる。
そして、何より学んでほしいこと・・・
超一流のこだわり
(ここの住人では最高の褒め言葉である「変態道」)