kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

間合いが大事

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4月某日


いつもお世話になっている(株)T教育産業のN谷さん(写真右)が研究室に顔を出してくれた。


 このN谷さん、本学に来る時はスーツに、黒ぶち眼鏡の温和な顔で現れ、私や50先生のムチャな注文に対してもニコニコと応えてくれる優しい営業マンであるが実はとんでもね~人である。


この方、極真空手の有段者なのです・・・


以前、本学のヘルスプロモーション整復学科(柔道整復)による極真空手大会サポートの企画があった。あの企画は結果として学生のモチベーションアップにつながり大変有意義なものになったが、あれはこのN谷さんのご尽力があってこそ実現したものであった。


 N谷さんとは、仕事の話が終わるといつもそのあとはとても楽しい話をしてもらっている。


 今回は前回の太極拳のネタについての話題になり、武術の動きが野球につながるというのはN谷も実感があるというところから一気に「空手の動きについて」というテーマになった。


 そして即席の空手講座を開講していただいた。生徒は私とM島くん、N井くんであった。 最初は空手の突き(パンチ)についてであった。とにかく「小指から握る」というのが非常に重要なキーワードであるとのことであった。「酒のグラスも小指から握れ」ということらしい。


単に腕を突き出せばいいのではなく腕を捻りながら出すことや、引く方の腕の動きが重要であることなどなど非常に奥が深いことはよく分かった。


「こうは言ってますけどナカナカできるもんじゃないからみんな稽古してますんでアハハハハ」とN谷さんはニコやかに教えてくれた。


 それにしてもビビったのは実際の試合の時の間合いについてだ。「どういう距離でやっているんですか?」と尋ねてみたら。「この距離ですよ」とやってくれたのがこの写真だ(左、M島くん)


この位置関係だとM島くんの攻撃は効かなくて、N谷さんは殴り放題の位置なんだそうだ。


 空手の試合を観戦したのは何回かあるが外から見ている間合いに対する感覚と、実際の間合いの当事者になって見るのとでは全く違う世界であることを知った。


迫力が違う


ちなみにこの距離で足の位置は変えないで腰の重心のずらしだけで相手の攻撃をかわす事が可能なのだそうだ。


「腰で相手を見る」という感覚があるのだそうだ。


 また、キックもアリの空手ではこの距離からハイキックも飛んでくるそうで、手先だけを見ていてはダメだという


剣道の世界で言うところの「遠山の目付け」というのが非常に重要であるとのことであった。


それにしても、強烈なインパクトはN谷さんの眼が間合いの実演に入った途端に豹変したことである。


さっきまでパンチだのの説明をしてくれていた時は本当にニコやかだったのに間合いの説明で実演した瞬間に眼というか顔が変わった。


 私は感じた。


ここが一番の肝なんだなと


ここの追求は多分、武術の醍醐味なんじゃなかろうか?


というより間合いのやり取りが命なんだろうなと。


 N谷さんには何かが見えているのだと思う。


武術における間合い・・・・ いろんなところにつながりそうだ。


剣道の先生の話も聞いてみたいし、野人さんのラグビーの間合い論もありそうな気がする。


野球のバッティングなんてもろに間合いの世界だ!


これは言える。


 


 こんな視点でいろいろ見てみたい。