3月2日
この日は、柔道整復師の国家試験の日である。
大学としては恒例行事であるが、当事者の学生にとっては4年間の集大成の日である。この日のためにすべてがあると言っても過言ではない。
そういや昨年はミートの受験でヒヤヒヤしたな~(笑)
教員は試験会場まで出向いて激励をすることになっている。
教員から最後の念力を込める習わしになっており、学生としても大変に勇気づけられるものらしい。
そこで来てくれない教員はどんなに日頃立派なことを言っていたとしても
「あ~やっぱり口だけですか~」となってしまうものなのである・・・
そりゃそうだよな・・・
大将ちゃんをはじめ4年生の皆さんスマン(汗)
この日はこっちの空手大会も恒例なのだ。
そう、君らもお世話になった空手大会である。
今回も極真の師範の皆さんのご厚意のおかげで学生16名(3年生 4名、2年生 5名、1年生 7名)に貴重な経験をすることができました。
ミゾバタくんをはじめとした3年生にしてみれば今回が一つの区切りである。
4年生になれば国家試験モードに突入してもらうことになる。
それにしてもこの活動は、ほどよい上下関係も発揮されそれぞれの立場で本当に貴重な経験をさせてもらっている。
1年生の頃は本当に頼りなかったミゾバタ君ら3年生は朝のミーティングから私が何も言わなくても細かい活動上の確認や進行をこなしてくれるようになった。
参加メンバーの姿勢も適度なものになっている。
こういうのは、先輩方からいいものを継承されているからこそである。
柔道整復師は厳しいと言われている昨今の情勢であるが、こうして人とまみれる中にヒントはあると思うので是非とも若い感性をフルに発揮して好奇心を膨らませて何か光を見出して欲しいと思う。
こういう現場での教員との距離感だからこそ話せることが実はたくさんある。
先日、とある番組の中で歌舞伎俳優の方が師匠からボロカスに叩かれ、ときに人格否定までされたという話をしていた。しかし、だからこそ逆に「褒められた時に信用できる」という言い方をしていてずいぶんと考えさせられた。
現在の学生はハッキリいって大変だと思う。
なぜならば、皆が当たり障りないように褒めるからだ。それは「育てよう」という積極的な意志によるものではなく、「あんまり関わりたくないから」だったりする。
こうなるとどれを信用していいやらわからない。間違えて浮かれてたりしたら、陰で「あいつ勘違いしてるな~」と言われて知らないうちに切られてしまったりしている。
褒められながらも「ホントかこれ?」と疑心暗鬼になるストレスと、ボロカス言われるが「このやろ~みとれよ~」と努力して褒められた時には真実であるのとはどっちが悪いストレスなのだろうか?
とにかく学生のうちにしかできないことは必ずあって、その大きな一つは「好意的に指摘してもらえる」ということだと思う。
指摘されるのも絵になるといったらいいだろうか・・・
こんな話を最後のミーティングで話した・・・
皆、神妙な顔をしていた・・・
片づけもテキパキしていた・・・・
私の車に荷物を積み込む作業も異様に早かった・・
「それじゃ~サラバ!」と立ち去る私を見送る学生たちをルームミラーで確認し「いい学生だな~まぁ荷物係も悪くないか」などと余韻に浸り
帰宅。
しばらくすると駆けつけてくれていたOBのミートから連絡が・・・
「あのあとあいつらとwinsにいってやられました~」とのこと・・・
「なに!どうもテキパキしていたと思ったらそういうことか~!」
フフフ・・・
まぁそれでいい・・・立ち直りの早さも学生の特権です。
これも伝統になりつつあるらしい。この流れは大将くんの責任である。私好みではあるが私ではない。
その大将君から連絡がきた。
どうやら余裕をもって合格できそうであるとのことであった。
これで次回からこの活動のスタッフにまた厚みがでる。
最後になりましたが、毎度のことながら極真の師範の皆様、いつも温かく見守っていただきありがとうございました。
おかげさまで学生が逞しく育っております。