学生との懇親会に行った時の話です。
成績面で少々苦戦している学生に、絡んでいたら、
「僕・・・本当にここの勉強が嫌いなんです」という。
そんなセリフを真顔で言われてしまうと逆に返す言葉もないが・・・(汗)
ふざけて言っている風でもないので、「だったら、せっかくここで学んだ事を高校や中学の部活に行って活かして来たらどうだい?そしたら興味もわくと思うよ!」と振ってみた・・・・
そしたら 「でも、それは試験の点数になりませんよね!」と来た!
「あっ!」
彼は完全にここでやっている学問の性質を履き違えている!
彼は別に不真面目なわけでもなく、むしろ真剣に『試験で点数をとらねば!』というノルマに対して向き合っている。が・・・
学問の種類の違いを認識していない!
高校までの勉強とゴッチャになってる
「それはさぞかしキツかっただろうな~」
私は同情した。
「いいかい!柔道整復というのは『実学』と呼ばれるジャンルのもので直接実際に役立てる学問なんだよ!(資格を持たない私が言うのもなんですが、酔っぱらっているということでご勘弁を・・・汗)
だから実際の現場や生身に触れてみて威力を発揮するんじゃないの?
だからそういうのを机の上だけで勉強しようとしたらつまらないの当然だよ。そりゃ俺でもできんよ。」
『実学』社会生活に実際に役立つ学問。医学・法律学・経済学・工学など。江戸時代の蘭学、明治時代の職業教育などもさす。 (大辞泉)
文学や哲学など人の感情を扱うような分野に比べ、医学などの実学には感情移入する場面がない。
なんたってストーリー性がないから、
単調な学習になり、さらに暗記を強いられるから非常に苦痛になる。
ここで言っているストーリーとは、
「こいつを治してあげたい!」とか「ここで、こんな風に役に立ちたい」とかいう
各個人の具体的なストーリーのことである。
『実学』自体に感情やストーリーはいらない!
なぜなら、やってる人がストーリーを持っているハズだからだ!
逆に実学そのものにストーリーがあっては困るのだ!
だって、その実学を扱う人は多種多様な場面でそれの組み合わせで自分がストーリーを展開していくわけだから実学事態は感情の無い知識の方がありがたい。
『何をしたい!』というストーリーを持たずにやる実学は苦しい!
今回、私自身も考えることができた!
で、「これひょっとして気づいていない学生が多いんじゃないの?」と思い、試しに私の受け持っている1年生の講義で話をしてみた。(約150名)
大反響でした・・・・コメント書いてもらってるんですが、
「勉強嫌いだったんですけど勇気が出ました」とか
「苦しかった意味が分かりました!勉強が楽しくなりそうです」とか
「自分がストーリーを作っていくものなんですね!」などの意見がかなり来た!
あら・・・
みんな気になってたのね・・・
(写真は実学を生かして星林高校で測定する、N西くんと、Y村くん)