5月8日
国際グランプリ陸上大阪大会を観に行った!
会場についたら必ず連絡するのが、東海大でお世話になった広川龍太郎先生である。http://prog.pr.tokai.ac.jp/utokai/TkpJin?p_kubun=01&p_shoc=080004&p_kyoushoc=191292
広川先生は日本陸上競技連盟の科学委員会に所属し、分析班として活躍されている。
写真は100Mのスタート地点後方からスピード曲線と呼ばれるデータを採取しているところである。レーザーを当てて、どこで加速しているかなどを測定し、レースパターンを分析している。
これを測定するとラスト30mで減速している程度が分かる。
100mは、専門家に言わせるとラスト30mの持久走なのだという。
強い選手が最後に伸びてくるように見えるのは減速率が低いからなのだという。
電話をかけると、スタンド最上段から手を振ってきてくれた。そこには動作分析用のカメラが設置されている。
「夕方の短距離がメインだから今日はゆっくりですか?」と尋ねると、
「いやいや、キャリブレーションがあるからね~」という
「あ~!そっか!それがあんですよね~」
私は大学院時代を思い出した(汗) 映像による動作解析とは、映像撮ってくればあとは機械がナニカ出してくれるわけではない!
そもそも、画像に映っている画が一体どれくらいの大きさなのか基準を入力しなければ、距離が出せない。てことは速度が出せない!
つまり画面上の1センチが実際は何センチ(もしくは何メートル)なのかを設定しなければ話が進まない。
ということで動作解析をする場合、会場にカメラを設置したら、今度は場内の競技する場所で基準(2メートルくらいの棒)を立てそれを撮影するという作業が必須になる。これをキャリブレーションという!そうして設置したカメラは絶対に動かさない!
そして恐ろしいことにカメラは2台3台は当たり前で5台以上もザラである。これは動きの「捻り」なども見るためである。
てなわけでこのような作業をこなすためには、人がまだ会場に入っていない早朝からの準備ということになる。
動作解析はラクじゃない。
こういうのは一人ではできない。「理屈をわかっていて、且つ気持ちよく動いてくれる人」が数人がかりでやらねばまずできない。
こうして苦労して撮った画像を今度は解析するのがこれがまた大変!
1秒に60コマの画の各関節位置に点を打ってスティックピクチャーと呼ばれる棒人形を作成していく(最低でも20点以上を打つ)
1秒分の画を作るのに約20点を結ぶ画を60コマ×カメラの台数・・・・
あ~もうやりたくね~大学院時代の徹夜作業を思い出す
現在、学生にバンバン私のハイスピードカメラを使わせている!
「学生のぼくらがこんなの使わせてもらっていいんですか~楽しいです~」
などとM島くんは可愛い笑顔を浮かべている・・・・
彼には私の悪魔の微笑みは見えていない(笑)
フフフっ・・・かかったな・・・
世の中そんなに甘いわけね~だろ!
今は餌付けのために楽しい撮影をやらせているのだ!
その先には気の遠くなるような私はやりたくない作業が待っている・・・
今度、広川先生に言ってやろう・・・
「こいつやりたいって言ってますよ~」って(笑)