私は学生とよく語る!
私は基本的に苦悩して闘っている学生さんは嫌いではない。
その中でFくんとの話を取り上げる。 彼は現在、学内のとあるサークルのまとめ役をしている。ところが、これがまたなんとも上手くまとまらない。
自分の力不足を痛感する日々であるという・・・
学生生活において同級生をまとめるというのは、実はかなり難儀なことである。
まとめ役になるということは、「ジャンケン」や「アミダくじ」で決めたわけでもない限り、大概「それなりの奴」がなるものだ。
「それなりの奴」は、いい奴が多い。
いい奴だから「えばっちゃいけない」とか「平等にせねば」とか、「みんなの意見を聞かないと」なんて考える。
だからキツイ!
で、まとまろうという意識のないメンバーをまとめようとすると、それはもう、すぐ不貞腐れたり、無気力決め込む輩が出てきたり、文句だけはイッチョ前に言う輩がいたりとそれはそれはメンドクサイ。
「そんなの納得できね~」とか「意味無いじゃん」とかいう話がほとんどで
『で、どうする!』ってとこまでまず行かない。
私も、まとめ役を任される事が多かった・・・
何がつらいって、「お前のためにもなってんだろうが~」というようなことでも「やってやってんだよ」という態度の仲間に
「今日はやってくれてありがとう」などと言うのがなんとも苦痛でありました。
つまり、「ありがとう」は言った方が負けだと思っていたんです。
だから、「ありがとう」と言われる人でありたい!などとマジメに考えていたような気がします。
ところが、何かをやろうとすると必ず、誰かに助けてもらわなければいけなかったり、嫌な相手にも「ありがとう」と言うことばかりが増えてきます・・・・
「う~ん、ありがとうと言われたいと思って動いてたら、ありがとうを言う事の方が増えたぞ?変だな?」と考えていた20代でした。
でFくんとの話・・・
私:「『ありがとう』って言われたい奴多いよな・・・
『やってやってる』って感じを出されると、めんどくさいよな(汗)」
Fくん:「はい、その通りです」
私:その気持ちわかるな~でも頑張ろうぜ!応援してっからよ!
と、学食でまったりしながら、なんとか彼を励ます言葉はないものかと考えていました。
ふと
「待てよ・・・Fくんは自分が動いているから「ありがとう」と言う側なんだよな。」
「あれ?てことは主体的な行動をしている人ほど「ありがとう」と発信する側になるってことなんじゃないの?考えてみたら、試合をしている選手が、見に来てくれたお客さんに『ありがとう』って言うもんな。で試合をしているのは選手だもんな。そうか、ありがとうは主体的に動いてる証拠なんだ!てことはそれでいいんじゃないの!」
「ありがとうは受け身でも、負けでもなくて『攻めのセリフ』なんじゃないのひょっとして?」
これにはFくんも 「なるほど~!それは凄い理屈です!感激しました!」
とホントに涙が出てました。
いや~私もなんだかラクになりました!
『最近の若いモンは主体性が無い!』
なんて言われて「何すりゃいいんだ?」などと思っておりましたが、何の事はない!
「ありがとう」って沢山言えるような生活を心がければいいんじゃないの?
という結論に至りました。
てなわけで、いつも読んでくれて ありがとうございます!