kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

いざって時!

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先日の話、夜19時すぎくらいだっただろうか、U島トレーナー(写真左)と私の研究室で「今日もくたびれましたな~」などと談笑していると男子学生が血相を変えて部屋に現れた!


 『お~どうしたの~?』などとコーヒー片手にのんびり構えていると・・・


 「学生がガラスに突っ込んで大ケガしました!どうしたらいいでしょうか?」


 『へっ?何それ?どういうこと?』


 「ガラスドアが閉まっているのに、開いてると思って突っ込んだみたいです!


 学生の様子からもタダごとではないのはよ~く分かった!


「ヨシ!分かった!今すぐ行くわ!」とU島トレーナーと立ちあがった!


教員として冷静を装っていたものの・・・


 私・・・・正直申しますと、内心


「やっべ・・・どうしよう・・・どうすりゃいいんだっけ?」 などとうろたえておりました。


 その時、もはや昼間の仕事で完全に抜け殻と化していたハズだったU島トレーナーの表情が一変した!


すぐに自室に戻ったかと思うとモノの数秒でトレーナーバックを担いで飛び出してきた! そして現場にかけつけた!


私も内心オロオロしながら現場に駆け付けた!


 『うわっ!』、突き破ったガラスドアを見て腰抜かした!


 ワイヤー入りのガラス扉のど真ん中を突き破ってる!帰りのバスに乗り込むためにダッシュしていたようだ・・・相当な勢いで突っ込んだことがよく分かった。


 ケガをしたのは運動部に所属する女子学生であった。


幸い、顔にはケガは無かった様子であったが、足には大量の出血が見られた・・・


 U島トレーナーは冷静に止血作業に当たってくれた・・・


 落ち着いて処置を進めるU島トレーナーの様子から私は「あ・・・案外軽傷だったのかな・・・」などと思ったがとんでも無かった!


 その怪我した学生を救急車で搬送した後にU島トレーナーに聞いたところ、大きく切れている箇所が複数あり、かなり深い傷で、『こりゃマズイんじゃないか・・・』と不安で一杯だったという。


しかし、U島トレーナーが冷静でいてくれたおかげでケガした学生本人のみではなく、周囲の学生にも安心感を与えてくれた


 「これがプロのトレーナーなんだな・・・」私は凄味を感じた・・・


どんなにリラックスしていた時でもいざ有事となった時の切り替えに強烈な職人魂を感じた!


そして、やっぱり、知識と技術は強烈な武器なんだと改めて自分自身への反省としても痛感した。


いかに自分が救急法を学んだ時に、リアリティーを持って学んでいなかったということも露呈された。


 さて・・・


 現場では、トレーナーコースを中心とした学生約20名ほどが、ケガをした学生をガラスの飛び散る現場から安全な場所まで運びだし、出血の激しい足部を挙上したり、出血を止めるためにベルトで縛ったりと「できる処置をしていた」


私はこれを見て改めて「なるほど~!この大学はこういうことを学んでいるんだ!」と実感した。 誰一人として、単なる野次馬がいなかった。


怪我人を励まし、フォローする者、飛び散った血を掃除する者、ガラスを丁寧に集め掃除する者、さらに次の事故を防ぐために割れたガラスドアを段ボールでカバーすべく作業する者、救急車の到着を待ち、救急隊員を誘導し説明する者など実に優れたチームワークを発揮した。


私がやったこと・・・・


 体育館からドアに貼る段ボールをほじくり出してきただけでした・・・・


 情けないけどやれることありませんでした。


いざって時にとっさに「これを持っていけばなんとかなる」というバッグを準備しているU島トレーナーって変な言葉だけどカッコいい!


 トレーナーの原点を見ました。


 それにしても・・・・


もし、あの時U島トレーナーが私の部屋に居てくれなかったら・・・


ゾッとします。 イメージして勉強しておかねば・・・