8月29日
和歌山県の新人戦2回戦が行われた。
我が星林高校は 初戦を11-5で勝利し迎えた2回戦であった。
結果は1-6で負けてしまった。
写真のスコアから見てわかるとおり、序盤に6点取られて逃げ切られてしまった(泣)
今回私は、本当にチームに申し訳ない事をしてしまった。
この日私は、部長先生から「試合前のウォーミングアップを見てやって欲しい、先輩のやっていたことをマネはしているが意味を理解していないようなんで」という依頼を受けていた。
試合開始予定は3試合目の14時であった。
野球というスポーツは時間制(バスケ、サッカーなど)や得点制(バレーボールなど)のスポーツと違い、時間の予定の立ちにくいスポーツである。
予定通り始まるのは第1試合だけである。 後に控えるチームは、試合の進行状況を見ながら準備を進めることになる。臨機応変な立ち回りが要求される。
天気は晴天、気温も極めて高い!こんな時には長い時間のウォーミングアップは厳禁であるが、かといって瞬発力や反応などの神経系の刺激は欠かすことができない。
やるべき事はやらなければならないのだが、集団でこれを実現するのがかなり難しい。
選手一人一人の温度差だってあるわけで・・・
『各自で自分がベストで試合に臨める体調に仕上げてきなさい』なんて指示でその通りに自分で仕上げてこれる選手がそろったチームなら全国制覇できる。(てゆうか、プロでも一流です)まぁその教育がトレーナーとしては重要な仕事なんですが・・・汗
となると、現実的な対応策として必然的に集団のルーティーンワークにしておくことになる。
ところが、これがまた臨機応変に対応することが必要とされる事態となると非常に困難になる。
部長先生から「1試合目の進行が遅れてますんで3試合目の開始は遅れそうですね・・・」という知らせを受けた。
「なるほど、了解しました、じゃあとりあえず予定どおり始めてあとは進行を見ながらやればいいな」 と方針を決め、12時半にすこし離れた公園で準備体操をスタートさせた。
ミートと共に選手の動きを見ながら、部長先生の依頼に応えるべく修正などを加え選手にアドバイスをしていた。
そして、ダラダラしてどうにも士気の上がらない雰囲気を締めるために、
集合させて「見られている意識を大切にして、姿勢を正してやらんかい!」などと精神的指導までしていた。
ウォーミングアップには身体的な準備はもちろん大切だが、「今から戦うのだ!」という精神的準備も同じくらい大切だと思うからだ。
しかし、これは裏目に出た・・・
『やるべき事をしっかりやらんかい!』と喝を入れ、ウォーミングアップを再開し、『さぁ~やるぞ~』などと私もサングラスなんかかけちゃって緊張感を出したその時!
1年生が試合進行状況を報告に来た!
『3回で11点です!』
『ギョェ~ッ!まじで~』
そうです、5回10点差でコールドが成立します・・・・
私は迷いました・・・・
「説教した以上、きっちりルーティーンをやらせるか、さっさと切り上げるか、ただ、切り上げるとしたらどれは残してどれを省けばいいんだ?」
結局、バタバタした状態で試合開始を迎えることになってしまいました。
そしてバタバタしているうちに取られた点数で負けてしまいました。
試合開始は予定時刻より早い13時45分でした・・・
『つまらん説教してる場合だったか・・?』
『部外者のトレーナーが余計なことしたかな?』
なんて自問自答でグルグルしてしまいます。
何が優先順位か・・・・私が見えていなかったようです。
ホントに申し訳ないです。
幸いなんて言ったら失礼なんですが、和歌山方式はもう一回9月に県大会のチャンスがあります。
今回の経験を生かさねばいけないです。