9月3日 U島トレーナーの紹介で、少年野球の監督をしている方とお話をさせてもらった。
この監督さんは自分自身が社会人野球で元全日本クラスだった方であった。その眼光は鋭く、「あ~これはやってこられた方だな・・・」という事はすぐに分かる雰囲気であった。
少年野球の指導方法について話が弾んだ。小学生の指導現場での話は大変興味深いものであった。
中でも、「子ども達はいろいろな事を言われ過ぎて迷ってしまうケースが多い」という話題については私もいろいろと経験しているので議論に加わらせてもらった。
この監督さんも「色々な人に教えてもらうことは大切だと思うのですが、様々なレベルの人に言われた時にまだ取捨選択する能力のない小学生はメチャクチャになってしまうことが多いので、とりあえず『私の指導だけ聞いておけ、誰かに言われた事をやる時は報告しろ』と指導しているんです。」と言っていた。
こういう悩みを抱えている指導者は少なくない。
悩むのは指導者のみならず、保護者の方も同様である。
『誰の言っていることが合ってんの?』
野球界ではとりあえずプロ野球が頂点といいますか、目指すべき場所としてあるわけです。もう一つは甲子園。
ですから、「あの人は〇〇出身の人らしい」ということが内容以前に判断材料になってしまうという事実があります。(それがよいとは言ってませんよ)
というワケで、私なんて一応、大学を出ているハズなんですが、野球の人に紹介される時は東海大相模出身のって紹介された方が話を聞いてもらえたりするというヘンテコリンな状態なんです。(補欠だったくせして)
勿論、私は名門出身でなかろうが、未経験者であろうが、自らの研鑚により卓越した理論と人望で尊敬できる指導者の方を沢山知っています。
さて、指導の話に戻ります。 ピッチャーのフォーム、バッターのフォームなんてのは、自論が多種多様にありまして、それはそれはも~大変なんです。
特に少年野球では、皆さん本当に熱心な方が多いので『何とか選手に良い思いをさせたい』ということで一生懸命に本を読んだり、色々な方から聞いてきた話を(プロ野球中継の解説含む)を伝授するわけです。
その結果、選手を迷わせてしまうという事は当然発生しますし、
「俺の指導とアイツの指導とどっちをやるんだい?」なんて事態は日常茶飯事なのです。
私だって、こんなブログなので冷静に述べておりますが、実際に選手を迷わせて収拾つかなくさせたこともかなりあります。
やってる時は『俺のが正しい!』って思いこんじゃってましたんで・・・今、思い出すだけで恐ろしい状態になってました。
私のとりあえずの結論としては、長く見ている(見れる)指導者の方がやり易いようにフォローしていくのが大切なのではないかと思っています。多少の欠点はあっても・・
だから大切なのは、指導を受ける選手の姿勢にあると思うんです。
指導者の批判してもなかなか・・・
スポーツの基本はやっぱり、『自分で自分を自分する』なんですよね。
『正解を教えてもらう』ではなくて『正解を自分で作る』
この『正解を作る作業』こそがスポーツの醍醐味なんじゃないかと思います。
指導者に対して「ちゃんとした事教えろよ」なんて姿勢の選手(保護者含む)は誰が教えても大概はダメなんですよね。
どんな指導にせよまずは、『あ~この人は俺の事を応援してくれてるんだな!』という事をまず感じて、そして言葉足らずな感覚などは、お互いにやり取りしながら作り上げる、もしくは自分で補うって姿勢が大事なんじゃないかと思うんですよね。
お互い不幸にならない関係がいいな~
ただ、この手の問題は一筋縄ではいかないんですけどね・・・