反復練習・・・同じ事を繰り返し行うことにより、意識的に行っている動きを無意識レベルまで引き上げる(自動化)ための練習。(例えばお箸の操作など)
トップ選手のエピソードの中には尋常でないほどの反復練習のエピソードが出てくる。
よし、反復だ!同じ事を繰り返すぞ!
素振り500回じゃ~! イッチ(ブ~ン)ニー(ブ~ン)サ~ン(ぶ~ん) と数えながら素振りをしていると、有名な選手がやってきて 「ダラダラ素振りを100回やるくらいなら、集中して10回やった方が意味がある!」なんて説教くらったりして(汗) そんな事、どの種目でもありますよね(笑)
練習の意味・・・まぁ深く考えれば禅問答に突入しそうですが、やっぱり「試合で結果が出る練習」が意味があるってことで使ってますよね。
先日、太極拳の世界チャンピオンの渡辺先生に、練習の考え方についてお話を伺いました。
私はこれまで様々な反復練習の継続を決意し、そして挫折してきました。
そもそも、反復練習が嫌いです!(エバって言う事じゃありませんが 汗)
同じ事を繰り返していると10回もやっているともう飽きてくるんです(汗)
でも数をやることが大切だと信じてやってきました。(イヤイヤです)
だから、反復練習をできる人は一体、何考えてんだろうか?
という疑問が常にありました。
それと同時に、『ひょっとしてこうなんじゃないか?』という私なりの仮説を持っていたのでそれを聞いてみたい!と思っていました。
渡辺先生に聞きました・・
「やっぱり反復練習してんすか・・・?」
「それは、もう同じ事が何度でも、できるまで繰り返しますよ」との答え・・・
私は自分の仮説をぶつけてみました・・・
「お言葉ですが、先生はひょっとして反復練習はしてないんじゃないですか?」
私の仮説はこうだ
『人間が同じ事をやって飽きてくる時間だの量はそんなに変わらないんじゃないだろうか?』
『それなのに、継続して同じ練習を繰り返しできる人は、実は傍から見た動きは同じでも1回毎にイメージをコロコロ変えることにより飽きないようにしているのではないか?』
『それどころか、試合を想定したりしているうちにテンションが上がってきてしまっているのではないだろうか?』
『意識すべき項目が多く、次々と内なる課題が湧きあがってしまい止めることができなくなってしまっているのではないだろうか?』
つまり、外見は同じでも、同じ事を繰り返しているわけではないのではないだろうか?
そして何より・・・
『量(回数)や経過時間は、結果であって目的でないのではないか?』
やりたいところまでやってたら長くなっちゃったってことじゃ・・・?
そんな仮説をぶつけてみた・・・
渡辺先生は笑って答えた・・・「先生、賢いですね・・・その通りです」
「ガッチョ~ン!やっぱそうか~!」
私は仮説が認められた喜びと同時に、これまでの私の練習に対する姿勢の誤りも証明され悲しさも倍増であった。
つまり、結果を出している人は、最初から『500回やるぞ~!』とか『〇時間練習すんぞ~!』なんてとこは考えてないのだ!
最初に考えなければならないのは、「何ができるようになるまでやるのか?」であって、回数や時間じゃないのだ!
大体、10とか50とか100とかそんなキリのいい数字で自分ができるようになるわけじゃないのは誰だってウスウス感じていることなのだ。
数でやった気になっておりました・・・・
マジメに練習しているハズなのに結果が出ないとお嘆きの方・・・
反復練習してませんか?