先日、極真のN谷さんと組員指導について議論をした。
私「いや~ミートがノー天気でまいってますよ・・・」
N谷さん「だから組長について行けてるんですよ」
私「へっ?そうなの?」
N谷さん:「いや~ブログも毎日拝見させてもらってますが、マジメな学生さんは熱い組長について行くのは大変だろうな~って思いますよ」
「マジメな学生さんは、なんとか組長に認められるために頑張っているんですよ、『できるようにならないと近づけない』と思っているからこれなくなっちゃって、今度はどうやって戻ればいいのか分からなくなってると思いますよ。」
「でも組長の指導は素晴らしいと思いますから、私も元気をもらってますから」とも言ってくれた。
恥ずかしい話ですが、私、N谷さんに言ってもらえて救われました・・・
最近、私はなんとも言えない虚脱感に包まれていた。
浮かんだ顔は、最近、パッタリ音沙汰無しになった3年のN井くんにF尾くん・・・
もちろん夏休みなんで当たり前なんですが、1年の時からの付き合いを考えれば、いよいよ3年になって私の戦力としてバリバリ活動してくれるものと思っていただけに、
『なんだったんだこの2年間は?一番ブレブレだった時期を私が面倒みて、しっかりしたらもう卒業かよ!』という感情をどうしても処理しきれない私がいた。
そりゃ~私だって、
『これは教員のエゴだよな・・・学生が自分の道で頑張り出したんだから歓迎すべきことじゃないか!』と自分を言い聞かせてみてはいる。しかし、まだ私は人間が出来ていない。
そんなわけで、こういう感情の時に私は人に迷惑をかけるといけないので、黙々と単純作業をすることにしている。
昼間、大学前のバス停にタバコの吸い殻が大量に落ちてた事を思い出しそれを拾う事を思いついた。
私は、高校野球部時代、罰として草むしりをよくやらされた。
その時、心が落ち着いて心地良い事を知っていた。
『ヨシ!やるか!』と部屋を出ると、ナント、奇遇にもF尾くん(写真)が現れた!
「今、組長のところに行こうとしてたんですが・・・」
というわけで、二人で吸殻拾いに突入した。
こんな時、机で目を合わせて語り合うとどうしても暗くなってしまうが、
写真みたいな姿勢で視線は吸殻に向け、手作業しながらだと案外、いい雰囲気で話ができるものである。
「なんかこういう感じいいな」ってもんである。
私たちのギクシャクしたであろう会話は吸殻のおかげで中和され、
「まぁ、また頑張るか~」って雰囲気になった。
私はN谷さんとの話を打ち明けながら話をした。
F尾くんも納得していた。
私は彼に伝えた。
「君が、私に対して『出来る人間』になって付き合いたい!という気持ちはとても嬉しいし、大切な感覚だと思う。しかし、未完成のうちだからこそこっちも注文出せるんじゃないか?」
『文句言われない状態になったら行きます』っていう気持ちも分からなくはないけども・・・
『完成したから来ました』って来た時には、それは即ち『私は変わらない』ってことで、あとはこっちが完成品として選ぶか選ばないか?ってことになっちゃうんじゃないの?
それがいいのか?
F尾くんはサボっているわけでもなく、懸命に勉学に励み、私と離れても成績を絶対に落とさないとの決意を実行し(この辺の覚悟がミートとは違う)現在は、サッカーから格闘家、母校の野球のトレーナーにと引っ張りダコな充実ぶりで学年を代表する学生さんなんです。だから、本来はよくやってる!と誉めるべきなんです。
そりゃ~分かってるんです・・・
N谷さん「スイマセン、こりゃ~ますます付いて行きにくいですな 苦笑」
とりあえず・・・久しぶりにF尾くんといい時間が過ごせました
吸殻に感謝!