先日、本学のトレーナーを目指す学生Hさんから直接電話をもらった。 なんでも、Hさんの友人(A君とします)が、私のアドバイスが有効だったとかで大変感謝しているという・・・
おまけに、このブログも紹介したらかなり読みこんでくれたらしく、
「お前にはこのブログの凄さが分からんだろ~!」と逆に言われてしまったらしい
Hさんによれば、A君はオフになる12月に『この先生の指導を受けに行きたい!』と言っているのだという。
そういうのは強豪野球部のある大学だったら、他大学の選手の指導はご法度なんだが、ここはフリーの関西医療大学だ!こういうことが出来るのも本学のオリジナリティーである。強豪野球部のある大学だったら抹殺されます。
この価値も学生さんには理解してもらいたい。(と、同時にこの辺の暗黙のルールは知らんとイカンよ)
もうちょい経緯を説明すると、A君は東京の有名強豪大学の現役投手である。なんでも肩だか肘だかを故障したとかで、本学の学生であるHさんに相談していた。HさんはA君の動画を撮影して私のところへ持ってきた。
彼のフォームを見た時に、かなりの潜在能力を感じたが、それと同時にさらに上を目指す時に起こる失敗についても想像はついた。
私は、Hさんが伝言できるような形でアドバイスをさせてもらった。
Hさんはバドミントン経験者なので、「バドミントンで言えば、シャトルを見ないでヤマカンで打っている選手に見える位置でショットさせるためにはどんな指導をするか考えてみたら、Hさんなりの指導になると思うよ」と助言した。
まじめなHさんは相当に真剣に取り組んでくれたのだと思う。
Hさんの報告によればA君は秋のリーグ戦にメンバー入りできそうなところまで来ているという。
Hさんのメンツも保ててヨカッタ!
さて、今日は学生を3名ほど捕まえて、『投球指導研究会』を行った。
そろそろ12月のお客さんを迎え撃つ準備をせねばいけないし・・・
写真はその一コマ
私の指導は基本的に主観(自分のやっているつもりの形)と客観(外から観た形)のズレを修正するところにある。
ブログを観ているであろうA君へ・・・
この写真、 前に向かって投げようとする投手に対して私がボールを引っ張って意地悪しているように見えますよね(笑)
でもこれ、私はセットした時のボールの位置で持っているだけで、本人が勝手に前に行ったから引っ張られてるんですよ。
速いボールを投げるためには、長い距離を使ってボールに力を加える事が有効です。
野球界ではこれを「球持ちが良い」などと表現し、その為に「前で投げろ」などと言います。当然、聞いたことありますよね?というよりそれを追求したら突っ込んだフォームになっちゃったんじゃないですか?
でもボールを長く持つためにできることは、前を長くするだけじゃなくて、ボールを後方に置くのも一つの手ですよね?
てなわけで、テークバックの中でいかにトップの位置(投球方向への加速開始位置)を後方に置けるか?というのが勝負の分かれ目になります。
ただ、これやると使う筋肉の場所が一気に変わります。プロの凄さも分かります。
写真は、普段、自分の投げ方がいかにトップの位置までにボールを前方に持って行ってしまい、加速距離を短くしてしまっているかということを体験してもらっている一コマです。
ちなみに写真の彼は肩を壊して野球を断念しています。
3時間のレッスンの後、彼は見違えるように伸びる球を連発し、
「これを高校時代・・いや、中学時代に知っていれば・・・」と悔しがっておりました・・・
今回は野球専門用語連発ですいません。
好きな人にはタマラナイと思いましたが(笑)
こういうのどうですかね?