9月5日
「組長のおかげです!感謝してます!」
以前、ブログでも紹介した(2010年8月2日)東海大学硬式野球部3年の景山選手(写真)から連絡がきた。
なんでも、4日から始まった秋のリーグ戦で、スタメン出場でヒットを連発したのだという。
喜んでくれたのであればとても嬉しい。
景山選手は愛媛県の名門済○高校の四番として将来を嘱望されていた選手である。実際に部員数100名を超える東海大でも1年生からメンバー入りし、その潜在能力は高く評価されていた。
ところが、今年の春のリーグ戦で、開幕戦をスタメンで華々しくスタートさせるもバント失敗のミスなどから、即2軍降格となり2度と試合に出ることは無かった。(その後、リーグ戦を制した東海大は全日本で準優勝)
『このままダメなんじゃないか・・・』
落ち込む彼に、『俺と大阪行くぞ!』と声をかけたのは私の教え子の大野選手であった。
こちらに来てやったことと言えば、キャッチボールやバッティングをしたり、U島トレーナーによるトレーニング指導、I先生による整体などであった。
もちろん、それぞれで、内容は濃かったと思うが、今回彼にとって大きかったのは
『視野が広がった』ことなのではないかと思う。
持っている野球の潜在能力は、1年生から抜擢されている時点で監督には認められている。
これは私の推察だが、彼が2軍に落とされたのはプレーのミス自体ではなく、彼から滲み出る精神的な弱さが、その後の試合には使えないと判断されたためだと思われた。
強いチームにいるという事は、チームメイトは『心強い味方』でもあるが、
それ以前に チームメイトは
『一番最初に勝たなければ(認められなければ)ならない相手である』
チームメイトの前でスキは見せられない。
そんな中で、プレーしていると、いつの間にか自分を見失うものである。ましてや、1軍から2軍に落とされてしまうとさらに視野は狭くなる。
「悪い時の態度を周囲は見ている」
「さぁ~景山は腐るかな?」ってなとこだろう。
苦しい時に、
「失敗は自分の責任、俺は周囲には恵まれている」と思えるかが分岐点だ。(とはいえこれは至難の業)
だから、そんな時には視野を広げるようなサポートは有効だと思う。
私は、今の彼にとって効果的なのは技術論ではなく、色々な人を出会い、自分の思いを語り、やり取りすることで自分のやっていることの再確認をすることなのではないかと思った。
かつてのチームメイトで現在は医療人を目指して頑張っているK岡くんや、波乱万丈のU島トレーナーや、野球は素人だが治療のプロの先生方、そして同じ世代の学生との交流が彼の視野を広げるきっかけになるのではないかと・・・。
『応援があることに気付く』これってかなり重要なことなんですが、実感として得られるのが引退した後だったりすることが多い。
現役のうちに感じれるか・・・
先生方と交流する中で彼の表情がみるみる変わっていったことを私は感じた。
大野選手も、「連れて来て良かった」と感想を言ってくれた。
私にしてみればこっちの(大野選手の)期待に応えねばという思いが強かったのでホッとした。
『後輩や教え子を連れてくる』
これは最大の敬意であると思っている。
ガッカリさせたくない!
『視野を広く・・・』
視野が広がることより応援に気付ける!
それにしても、結果出るの早いな~(笑)
考え方の影響ってホントに大きい・・・