先日、キャリア支援イベントとしてOBによる講演会があった。私も、キャリア支援委員として参加した。トレーナーの世界の実状や、今、学んでおくべきことを聞く事ができ、非常に充実した時間であった。
主な参加者はトレーナーコースの3年生である。
この学年は、「物足りない」「やる気がない」などの評価を受けている。
しかし、私に言わせれば皆いい子である。スレてない。
質問時間になり促されるも、誰も手が挙がらない。
そんな空気を察してか最前列に座っているF尾くんにK崎くんが質問をした。 二人は私が1年の時から『野球的』な仕込みをしてあるので、このあたりは後方で睨みを利かせている私の殺気を感じたことであろう(笑)
しかし、それ以外は手が挙がらなかった。
この学年を知っている関係者ならば「あ~やっぱりな」といったところであろうか・・・
しかし、私はスタンドプレーは苦手だが、黙って誠実に人の話を聞き、裏方をできる学生が多い事を知っている。
しかし、そういう学生ほど、「世の中は厳しいんだ!」と大人が思考停止で発したセリフを真面目に受け止めてしまっていることも感じている。
逆に『お前のこと言ってんだぞ!良く聞けよ』という学生はやっぱりこんな説教だって聞いてないのだ!
『君は自信を持っていい』と思えるようないい奴ほど、そんなつまらないセリフをマトモに受け止める・・・
で、自信を無くす・・・
「私にはトレーナーなムリなんだ・・・」などと迷う・・・
「なんていい奴なんだ・・・」私はいつも思う。
聞くべき奴が聞かなくて、そのままでいい奴が反省する。
これだから、話を聞いて無かったいい加減な奴が、自信を失わずに世の中を渡り歩く事になり、経験を積み結果を出す
逆に真剣に聞いていた奴が経験することも恐れて消える
結果、「いい加減な奴の方が通用する」という理屈がまかり通る・・・
そんなんアリか?
そういう感情はいつも私にある!
真面目であるが故に自信無くしてしまうような奴こそ、ホントはいい仕事出来るはずだ!
てゆうか、そうあってもらいたい!
会の終了後、私も吠えさせてもらった・・・
「君たちは、誤解している!F尾にK崎が前に陣取って質問するのは、これは能力ではなくテクニックだぞ!それなのにコイツらが能力が上と判断されてそれでいいのか!いいワケね~だろ!」
「君たちは、初対面でウケるのは不得意かもしれない!しかし、一度、現場についてしまえば決して裏切らない誠実なその姿勢は絶対に信用になるから自信を持って欲しい!」
などとカッコよく吠えたが自分で言ってて恥ずかしくなり、
「ちなみに私は、人生の計画を立てろ!というべき立場だが、申し訳ないけど自分で何故、今ここ(大阪)にいるのかよく分かってない(笑)自慢じゃないが計画性なんてまるでない!」
という事も白状させてもらった・・・
とにかく、うちの学生は『いい奴だから自信が無い』のが多い!
だから、『自信の無い事に自信を持って』頑張って欲しいのだ!
『世の中、競争が激しい』などと不安を煽るセリフは、話を良く聞ける学生には要らない!
うちの学生が世間でダメな奴になるほど、今の世の中に人材は溢れてない!
(いるならもっといい国になってる!)
ホントにうちの大学に来ている学生が自信無くす必要なんて全くないのだ。
私の非常勤時代に6つの大学で仕事させてもらった経験からもこれは断言できる!
感情的になりましたが、要は学生が元気になってくれりゃいいのだ!
そしたら何がどこまでできるかなんて、教員には想像がつかない!
マトモな学生が自信無くして、せっかくの技術を出さない方が損失だ!