11月28日
この日、大阪ATCホールにて、健康運動実践指導者の実技試験が行われた。
この資格は本学のヘルスプロモーション整復学科と東洋医療コースにとっては、初めての受験であった。
思えば、なぜ私が関西医療大学に呼ばれたかと言えば、この資格の対策のためである。
実技は「エアロビクスダンス、ウォーキング・ジョギング、水中運動」の中からの1種目である。
他の学校の受験生と共にグループを組み指導を行う形式である。
自分が資格を取るために頑張るのと違い、学生が力を発揮できるようにサポートするというのは、 リラックスさせればいいのか、緊張させればいいのか・・・ 30名ほどが受験した。
結果的には(合否判定ではなく)皆、自分の力を発揮でき「思ったより緊張しなかった」という感想が聞かれた。
「練習のほうが緊張した」との声も聞かれ、「関西医療大学ってすごく丁寧に指導してくれてたんですね」など嬉しい感想も聞かせてくれた。
「あり?こんなもんなの?」 という状態で試験を受ける状態にできたのは、上手くいった証拠だと思う。油断して「こんなに大変だと思わなかった~」と言われるよりよっぽどいい。
私はこれまで、野球の話ではあるが、リラックスさせるために「普通にやれば勝てると」と言って、イタイ目に逢っているのは1度や2度ではない。
これは私の悪いクセなのだが、学生が以前よりも成長したのを見ただけで、「あ~あんなにダメだったやつが、ちゃんと人前で話ができるようになったんだな~」などと過程を思い出しすぎて、「ヨシヨシOK!」などと安易に流してしまう癖がある。
いかにも優しい先生みたいだが、こういうのは、資格取得の受験と言う意味では全くダメである。
資格試験は「今、ここ」が大事であり過程ではない!その時点で必要な能力があるのかどうかなのだ!
『そんなの当たり前じゃん』と言えばそうなのだが、私自身、受験経験が不足しているためこのあたりの感覚が決定的に欠落しているのだ!
そんな私にとって、大学の先輩でもあり上司でもある50先生の存在は本当にありがたい!
私が「よく頑張ってきたね~」などと言うような場合でも
「そのセリフはダメだよ」「間違った日本語使うなよ」などとスパッ!と言う。
しかも、その言い方がなんとも学校ドラマで定番の「嫌味の教頭」的なのである。
私には言えない・・・
(情けないけど嫌われたくないとビビってしまうことを白状します・・・汗)
でもこれが重要なのかと感じた。
私なんて、つい「まぁいいじゃないですか~」などと言いかけてしまうが、これが試験の対策なのだと思う。
結果、50先生のグサッとくる言葉を胸に学生たちは泣きそうな顔で挑戦し、そして笑顔で試験会場から出てきた(写真)
(反対だったら大変だ!)
いつも私のできないところをフォローしてくれる50先生にホントに感謝です!
おかげで私は「優しい先生」になりつつ、試験対策の仕事はなんとかしたという形に持って行くことができました。
学生さん・・
受験前に私にフォローのセリフを求めないように!
「いや~落ちたって人生なんとかなる」などと全く役に立たない逃げのアドバイスをする可能性が大です!
「キッツイナ~」と思うような事を言われても確実な意見を直言してくれる先生のところに行きましょう!
そして、そんな先生の方が自分にとってありがたいという事を自覚してください。
試験が終わってからの、慰めの言葉なら得意とするところですから!
それならいいけど・・・(汗)