私が机に向かって作業している背後でストレッチポールの上でいびきをかくミート・・・
「おいコラ貴様!ここは神聖なる研究室だぞ!そういう子はブログ掲載の刑じゃ~(笑)」
こんな風に研究室の床なのにも関わらず平気で寝てる様子を見ると、私は学生時代を思い出す。
卒論・修論シーズンには、研究室でよく徹夜の作業をした。
大体、深夜1時くらいになるとカップラーメンをすすりながら人生を語り出すというパターンが多かった(笑)
ふと「あれ、あいつはどこいった?」と探してみると机の下あたりでこのミートのように寝ているというパターンでした(笑)
学部の卒論の時は大学院の先輩に頭を下げながら教わりました。
先輩も修論の締めきりが迫っているから機嫌が悪くピリピリしておりました。
「せんぱ~い、コーヒー買ってきました~」などとゴマ擦っておりました。
こっちも卒業かかって必死でしたから(笑)
さて、下の時は「俺ならもっと後輩に親切するぜ~」などと思ったものの、いざ自分が院生になって学部生を面倒みるとなると話は変わります(笑)
しかも、先生がサジを投げるようなツワモノもいまして(笑)
運動部で仲間がいるならまだ実験なども早いのですが、中には引きこもりで、友達がほとんどいないようなのもいたわけです(汗)
あとは、ゼミの先生に厳しくされすぎて、ノイローゼのようになった状態で最後に頼って来るパターンも多かった。
「お前な~今まで何やってたんだよ!」などともっともな事を言ったところで始まらない状況です。
締めきりまであと1週間なんていうんですから(笑)
『なんで先生がやれないものを俺がやんのよ、こっちも修論がありまっせ~』
などと言いたいところですが、泣きそうな顔した本人が目の前にいたらそういうワケににもいかないわけです(汗)
大した卒論にはなりませんがキレイごと言ってられません。
自分の修論をやりながら学部生の卒論を10人ほど面倒みました(笑)
学部生の面倒をみる分、自分の事は後回しになります。
だから大学に泊まり込むハメになるわけです(汗)
・・・とこんな話をするといかにも「俺はいい奴だ」という話をしているようですが、そんな上等なものではないんです。
大きな理由は、「気になってしまう性格を変えられない」という事です。
だから、「どうせ気になるならやってしまえと決めちゃった」ということです。
どういう事かというと、困っている後輩が頼って来たときに、
「今、忙しいんだからムリ!」と断ったとします。
そして、脇目もふらず自分のやるべき事に没頭できるならいいのですが、
どうしても
「あ~あいつは悲しい顔してたな・・・やってやれたんじゃないかな?」
なんてことが頭に浮かびだしたらもうダメです。
情けない話なんですが、結局、自分の作業に集中できなくなってしまうんです。
「もう~こんな思いになるんだったらセコイ事言ってないで自分のやれる事ならやればよかった、この『気になってしまう性格』を諦めよう」 と決めました。
だから、「ええい、皆やったるわい!」という調子で学部生の面倒をみて学部生に
「ありがとうございました~」などと言われてから自分の作業をするようにしました。
そうしたら、「まったくよ~おかげでこっちは徹夜だぜ!」などと言いながらも、心のつかえは無くなり、不思議なくらいに作業が進みました。
この割り切り方法は私にとっては非常に大きく、
「なんか、いいように使われて、俺だけ損してないか?」などと悩まなくなりました。
なぜなら「自分がスッキリするためにやった」と思えるからです。
この話を授業でしたのですが、
ママ学生さんが、この話を地元のママ仲間に話をしたら随分喜ばれたと報告してくれました。
私のストレス回避法です。