3月23日
小さいながらも私を興奮させる記事が・・・
「末續、本格復帰へ 五輪出場目指す」
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20120322-OHT1T00232.htm
きたきた・・・
こりゃ楽しみだ
北京五輪以降の休養期間 この3年間、彼なりにもがいてきた。
それは一言で言えば、自分自身の追求である。
私ごときが語るのも失礼だが、現在の彼は人間的な厚みが増している。
彼は、かつて本学の学生に対して語ってくれた中で、
「陸上をやっていて良かったことは真剣に悩めたこと」と言っていた。(その頃の学生は新4年だが覚えていてくれてるだろうか)
その時の映像を久しぶりに見たら、彼は実に真剣に学生の質問に対して自分の言葉で語ってくれていた。
あの時期はまさにもがきの真っ最中であった。
ひょっとしたら学生は笑顔で答える彼の姿に余裕を感じたのかもしれない。
「まさかそこまで真剣には語っていないだろう」と思ったかもしれない。
アスリートが真剣に語っている言葉を、こちらがしっかり受け止めるのは意外に難しいということを彼との付き合いで学んだ。
「またそんなこと言って~そんなに強いんだから余裕あんでしょ?」
などと、ついついこっちは考えてしまいがちである。
そうやって真剣に聞いてもらえない事を彼は真剣に考え込んでいた。
彼は「人が好き」である。
『周囲に喜んでもらいたい』ということを大事にする。
だから周囲から聞こえてくる話も「皆が自分のために真剣に考えて言ってくれている」と全ての声を大事にしようとした。
彼は自分が苦しくても周囲に笑顔でサービスする!
それは「俺が暗くなったら陸上のイメージが悪くなる」という強烈な使命感である。
背負っているプライドがある。
『何もそんな苦しまなくても・・・』と思うが、そんな性格から滲み出る何かがスター性なのだと思う。
この日、たまたま私の研究室に訪れた学生(1年)は末續慎吾の熱烈な大ファンであった。
北京五輪のリレーでメダルを獲った直後のインタビューは今でも思い出すと胸が熱くなる。
一走の選手が興奮して自分の頑張りを語ったあと、彼は自分のことではなく、
「これまでの先輩達が築いてくれた歴史の結果だったと思います。通用しないと言われ苦しい時もあったのに・・・」と言葉を詰まらせていた。
背負っているからこそ、背負ってきてくれた先輩の顔が浮かんだ。
この挑戦は面白い!
結果の見込みは高いのか低いのか・・・
私には分からない。
というか、たぶん「低い」と言っておくのが、無難な答えなのだろう。
だったら専門家でない私は面白いほうを予想してワクワクさせてもらうことにする!
もちろん、現役でずっと頑張ってる選手に「負けろ」などというつもりはない。
ただ今度の日本選手権(6月)は熱いものになることだけは間違いない!
悟りを開いたオッサンの凄味を見せるのか!それともブランクは甘くない!となるのか?
あと、私が「そろそろ競輪にしたら?」との囁きをずっと断り、自分の脚で走ることにこだわり、頑張っている宮崎久にも大注目である。
あ~! 考えたらワクワクしてきた!