O原先生から、とんでもなく面白い本をいただいた。
「そこ来たか~!」という本であった
「野球部 あるある」(野球小僧編集)
間違えてはいけないのは「野球あるある」ではない、『野球部あるある』である。
これを読んでいたら、野球をやることと野球部をやることは違うということがよく分かった。
本文より
「練習試合の合間に勃発するトンボ争奪戦」
「サッカーをやると野球をやっている以上の輝きを放つ選手がいる」
「腕立て伏せをしてると指導者が乗っかってくる」
「卒業したてのOBが応援スタンドで調子にのってはしゃいで現役部員にウザがられる」
「フリーバッティング中にボールを集める時、バットを持った選手がパターをする」
「ベルトを忘れて、制服のベルトで代用する」
「スクイズを失敗した後に出される監督の投げやりな『打て』のサイン」
「野球ノートが長続きしない」
「ブルペン捕手が途中で球数を忘れる」
「『楽にイケ』と言われて楽になれた選手をみたことがない」
「『野球は楽しい』ということを引退後の草野球で思い出す」
「鬼監督が突然『野球を楽しめ』と言いだし戸惑う」
「新入生が、幼なじみの先輩を君づけで呼んで怒られる」
「『声を出せ!』と言われてから出す声はだいたい中身がない!」
「ボークの規定がうろ覚え」
「かつてヤンチャだったという噂の後輩に、心のどこかで遠慮がある」
「ピンチの場面で『こっちに打たせろ』と投手に声をかけるが本音としては三振で終わってほしい」
「敵チームの応援なのに、無意識にメロディーを口ずさんでしまう」
「3年生が引退後に成長して『それを夏に発揮していれば・・・』と言われる」
「監督を激怒させ『何が悪かったか考えてこい』と言われるが、監督を満足させられる答えが出せず、火に油を注ぐ」
「監督が『社会常識』についてとうとうと持論を説くがそれにしては監督自身が破天荒すぎる」
「初球打ちに成功したら『思い切りがいい』と言われ、失敗したら『淡泊』と言われる」
「監督から『わかったか!』と言われ大声で「ハイ!」と返すが『じゃあ何が分かったか言ってみろ!』と振られると何も答えられなくなる」
「首脳陣の言う事が一人一人違う」
「先輩のさまざまな『実験』につきあわされる」
「野球部を辞めた奴の理由が、当初は『練習についていけない』だったのに、いつの間にか『監督とソリが合わなかった』という武勇伝的なものにすり替わっている」
「備品のビデオカメラで『映像作品』を作る」
「練習中の優先順位は『うまくなる』より『怒られない』が上位」
・・・・自分の経験から強く共感できたものを厳選してもこんなにあった(笑)
これ読んでたら、『どこでもそんな調子なのね(笑)』と笑い転げた。
完全にコントな世界である!
もはや『野球という運動の話』は完全にどっかに行ってしまった(笑)
ここでスポーツ科学とかピークパフォーマンスが・・・とか、選手の将来性を見越して・・・なんて言うのも野暮な話に思えてくる。
プロ野球目指してとか甲子園出場、なんてのはまた別の世界の問題である(笑)
私はこっちのセンスが大好きである。
何かしらの逞しさみたいなものはついている気がする(笑)
ちなみに、引退後に野球部で集まってワイワイと語るネタと言えば99%がこの手の話である。
「あの公式戦のお前のヒットがヨカッタな~」なんて話は全く出ない!(笑)
面白いな~なんて思ってたらふと思った
「そうか~今、私が組員と称する学生たちとやっている活動は野球部なんだな・・・
野球部が野球という運動をしてないだけなんだな・・・(笑)」
なんて思ったら妙に納得してしまった(笑)
それにしても、完全に「野球部だけウケ狙い」ですが・・・
「好きな人にはたまらない」ネタ本ですね