6月13日
授業を終えてボケ~っとしていたら、
「コンコン」
とノックがあり、入ってきた高校1年生
「どちら様でしょうか?」
と怪訝な顔をしている私に
「サスケです~!」 と、少々緊張しながらも挨拶してくれた。
「ん?さすけ?・・・・オ~!元気だったか~」
ようやく思い出した。 昨年卒業した「お母さん学生」の息子さんで、中学1年の時から野球を教えてくださいと大学までたびたび訪れていた少年であった。
指導を受けた後には必ずお母さんを経由して手紙をくれるような少年であった。
「先生のおかげでバットに当たるようになりました。今度、硬式の打ち方も教えてください!だけどバットは持ってません」
とナカナカ味のある手紙を書いてくる少年であった(笑)
「今日は懇談会で早く終わったので近況報告にきました!」
「おお~それは嬉しいね~やってるか~」
と尋ねた私に
「野球部に入ろうと思ったんですけど、雰囲気がなんだかな~?という感じだったんで剣道部に入りました!」
という。
「おお~それは凄い!高校から剣道始めるとは、いいじゃないの!」
「OBの方たちが稽古に来てくれるんですよ!」
と彼、イキイキした表情をしている!
「いや~剣道ってルールとか単純かと思ったら深いんですよ~」
・・・と命知らずな発言をする彼(かたまる私 汗)
でもこの前向きさがいい!
「先生は剣道は詳しいですか?」
(・・・って、あなたが私に教わったのは野球でしょうが)
「剣道に大切なものってなんですか?」
(も~、そんな恐ろしい質問しないでよ~ 汗)
『私自身は剣道は分からん!しかし、とんでもなく深い世界なのは確かだ! 剣道界のとんでもない先生は知っているから、その凄さが分かるようになるくらい剣道を続けるようにしろよ』
・・・と強引な説明をしつつ、
「こんな本もあるぞ!」 と専修大でお世話になった先生の著作を見せることでお茶を濁す(汗)
「ありがとうございます!また相談させてもらいにきます~」
と元気に去った彼・・・(汗)
トホホ・・・またくんのかよ、剣道でこられてもわからんぞ・・
でも、野球は続けてないけど挨拶に来てくれる関係ってなんだか嬉しい。
普通だったら「俺は野球はもう続けてないから顔出しにくい」となるものじゃないですか。
中学時代の私との時間が彼にとってはいい思い出になっていたんだと思えば自分への慰めになります。
しかも、少々線が細いのではないかと心配していた彼が剣道を選んでくれたのは、私にとって嬉しい誤算でした。
剣道は、自分でテーマを持って取り組める懐の広い世界だということを、マニアックな先生方の話を聞いて知っておりますので(笑)
なんとか、頑張ってほしいと思います。