動画撮影している私の後から背後霊のように覗き込むF野くん(1年生)
私の指導の手伝いをしたいと本人が言ったわけではないのだが、させている(笑)
今後、選手が来る時にスムーズに動けるように今から私の指導パターンを把握してもらいたいという狙いがある。
そしたら、選手が来た時にカッコつけられる(笑)
どっかのラーメン屋の修行じゃあるまいし、選手がいる前で怒られたりしたくないのは私も学生時代にそうだったから。
学生二人の投球動作の指導をした。
この二人もF野くんと同じ学科の同級生であり、私の授業の受講者でもある。
この二人の授業態度は積極的というわけではないのだが、野球ネタの時だけは目がキラリとしていることを私は見逃してはいなかった(笑)
さて、高校まで野球をやっていた青年は「もう選手でない俺なんてかまってもらえない」ということをよく自覚しており、なんとなく私に話を聞いてみたいが聞きにくいという雰囲気を出す。
案の定、ちょいとフォームを撮影して分析してみよう!とやってみたら非常に喜んで熱心に投球し、私のアドバイスに耳を傾けていた。
なんのことはない、風貌はいかついが、目は野球少年である(笑)
アドバイスを受けるにあたってふざけることもない。
この辺は野球人同士である。
さて、私も学生には「プロの指導をしている先生」などと構えられてしまっている手前、引っ込みがつかない面もある。
なんとかインパクトを与えねば今後のつきあいに影響がある(笑)
幸い、一生懸命にやっていた選手だったためにある程度のパターンにはまってくれていたので、本人にとってはインパクトを与える指導ができた。
腕の振りには一切手を加えず、セットした時のへその位置と軸足の作り方だけでそれまでのシュート回転を修正することができ、本人も喜ばせることができた。
Lゲージはまだ出しません。出したらネタが枯れてしまいます、まだ付き合いが長いから(笑)
「これを高校時代に教えてもらいたかったです・・・」とは本人の弁
「高校時代に教わったらうちの大学に来ないでしょ(笑)」と私
こういうやり取りをすると思うんですが、じゃあ高校時代に聞いたらホントに素直に聞けるかと言ったらそうじゃないと思う。
やっぱり、自分で試行錯誤した歴史があるから、そのアドバイスの重みも出る。
ましてこの日のシュチエーションは、「俺なんかに教えてくれて嬉しい」と本人が思って聞いてくれるから効果も出るんですよね。
学生に「それを早く知りたかった~」と言わせるのは結構嬉しいもんですね!
私の講義のほうでも「先生に聞いた知識を高校の時に知っておけば・・・」というコメントをいただく時があり、そんな時は教員としてなんとも言えない達成感があります(笑)
前期の期末にもらったトレーニング論の学生からのコメントにこんなのがありました。
「高校野球時代は、どこを鍛えるとか考えないで
大体この辺やろ~と適当にやっていたけど大学で解剖学を教わったりしながらトレーニングを考えると楽しい」
「お~いいね~!大学に来た価値あるじゃな~い」
・・・と、
嬉しくなって、 それを書いた学生の名前を見ると・・・
私がトレーニング指導している高校の野球部でした。
強烈なカウンターパンチでした・・・
アハハ・・・はは・・・うれしくね~
適当にやってたですか・・・
説明が行きとどいていなくてすいませんでした・・・
私の指導はまだまだ穴だらけなんだな~
悔しいけれど、書いてもらえて気づけたことが沢山あります。
こんな情けないところも組員には見られてしまってます(泣)