kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

見納め

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「お前とは今まで随分とやってきたのう~」


「アニキのおかげでここまで来れました。最後も全力で行かせてもらいます」


 ・・・ってな心の会話が聞こえてくるようなワンシーン。


プロ野球だな~と感じるシーンである。


9月23日 甲子園に行く。中日ー阪神


 6回2-2同点阪神の攻撃1死1・3塁の場面で中日小林正選手登場!


 球場のボルテージは一気に上がった!


それは凄い雰囲気であった。


しかし、小林選手は冷静に自分の仕事をこなした。


 集中の込められたギリギリのコースへの投球に金本選手もファウルで粘り続ける息詰まる対決の決着は8球目にファーストゴロとなり、2日連続で小林正選手に軍配が上がった。


これで22試合連続無失点!


 37試合に登板、イニングにすると18回となった。


そして防御率は1.50 つまりこれは先発で2試合完投して2点以下に抑えるということである。


ワンポイントだから抑えて当たり前のように思われている仕事の積み重ねである。


数字にすると分かりにくいのでイメージしやすい実名で並べると


「金本、阿部、ブラゼル、川端、岩本、筒香、高橋由、平野、鳥谷」で並んだ打線を2試合投げたということである。


それで2点取られていないということになる。


 これならインパクトありますでしょ。


 今でこそ、抜群の安定感を誇示する小林選手であるがリリーフに転向した当初はこれほど安定していたわけではない。


出ては打たれたり、フォアボールを出したりして「お前は何をしに出て来たんじゃ!」とブーイングを浴びながらマウンドを降りることも少なく無かった。


 詳しくはこちらでhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E6%AD%A3%E4%BA%BA


 ちょっと話は変わるが、先日の巨人が優勝した試合。


先発のM投手は明らかに投球のリズムが変わっていた。


「なんか地に足がつかないで投げているな」私はそんな風にTVで観ていて感じた。


 優勝が決まる一戦の相手として投げる機会というのはナカナカ無いが、タマタマの巡り合わせとはいえ異様な感覚であろうことは想像できる。


相手は優勝が目の前にあるから集中力と熱中はあるが、こっちはその闘志に匹敵するだけの燃える理由がない


 両方が等しく闘志を燃やしているトーナメントの決勝の緊張とはまた違うだろう。


観客も含め、「さっさと点を取られやがれ」という雰囲気はできれば引き受けたくない状況だったろうな~と思う。


試合後、「なんかふわふわしてて」とは彼の感想。


この言葉を聞いて私は小林選手がもがいていた頃に彼とした会話を思い出した。


「スタンド地下の静かなブルペンから、グランドに出た瞬間に一気に満員のスタンドの歓声で圧倒されて、ふわふわしたまま投げてしまいわけも分からずにフォアボール出して、交代させられて、ベンチで『何やってたんだ俺?』って感じになるんです。


熱くなった方がいいのか、冷静だったらいいのか・・・前に冷静に行ったらホントにシラケすぎて力が入らないこともあったりして・・・スイッチのオンオフはどうしたらいいと思いますか・・」


彼はそんなテーマを持って、自分をどうやって安定させるかという精神面にも注目し自分のパフォーマンスを安定させていった。


 


それにしても、金本選手との勝負・・・


 これまでのいきさつを思い出しながら観る贅沢を味わいました。


 さて、みなさん試しに家の中がブルペンで、玄関出たら5万の観衆のスタンドだと思って家を出てみてください


ちょっと気持ちが引き締まるかも・・・(笑)


 リリーフ投手ごっこのススメです(笑)