鍼灸学科のK本教授に「明後日いこうぜ」と突然誘われて和歌山由良から船のタチウオ夜釣りに行った。
海は天気が心配されていたのだが、波静か、風もほどほどで暑くもなく寒くもなくいい感じで釣りスタート。
「こりゃアタリも取りやすそうだ・・・」などと思うがアタリなく・・・
船のほどよい振動で船酔いよりもむしろハラが減ってきて自分のエサを食べるばかりの時間が過ぎて行った・・・
周囲は釣れ出したが私は釣れず・・・
K本教授が連れて来た鍼灸学科の学生たちの方が釣れている。
最初は「お~ヨカッタな~写真撮ったるよ!」
などと教員としての大人の対応をしてみるものの、そっちが連発でこっちがさっぱりだと学生に気を使われる始末
「クッソ~これじゃ昨日買って来た電動リールが泣いてるよ~」などと悲しくなる。
そう、実は私、この前日に意を決して電動リールなるものを購入していた。
その時の話・・・
近所のチェーン店にいく・・・ここは深夜もやっている。
ガラス張りのケースの中にカッコいいリールが並んでいる。
どれにしたらいいやら頭を悩ませる。
こんな時、ちょっとした張り紙の売り文句が実に自分を揺さぶることに気付く(笑)
「初心者にオススメ!」などという文句には
「確かに俺は初心者なんだがちょっと見栄も張りたいな・・・」などと思ってしまう。
そんな時に、「上級者にも喜ばれる仕様の入門機!」などと書いてあると
『これはいいな!上級者でもいける上に入門機なのか!』などと購買意欲が強化される(笑)
一応店員のご意見も伺うことにする。
聞いた店員はK大水産学部の学生バイトであった。
この青年が実に詳しく且つ誠実に製品の良さを説明してくれたためにますます購買意欲が強化された(笑)
さて値段、秋の電動リール祭り!期間であった 笑
定価6万円が3万9800円であるという・・・PEラインもサービス!
私の財布中身4万4000円・・・
「フフッ・・楽勝!おい青年、これにするぞ!ラインをまけええ~」
私の心はすでに船上でリールが自動的に巻かれ魚の取り込み作業に入っていた・・・
・・・とそこに青年はつぶやく
「バッテリーはありますか?」
「へ?バッテリー?」
「電動リールはバッテリーが無かったらただのリールですよ、水深の表示も出ませんよ、ラインの色でやる方法もありますが大変ですよ・・」
と足元に目をやるとバッテリーが・・・ある。
値段7800円・・・
たらね~
財布の小銭、隠し金などをほじくりだして3000円捻出・・・
クワ~残り600円・・・
「おい、これなんとかならんのか?このスケールの買い物で600円だぞ」
「いや~僕ではちょっと」と青年・・・
「こちらのリールに代えたら」とその下の案を提案してくるK大水産学部・・・
「お前がさんざんこのリールのスペックの良さを力説したんだろうが!今さらバック踏めるかよ~泣」
と地団太踏んでたら別のバイト店員が寄って来た・・・
「あれ先生じゃないですか?」といわれ名札を見る・・・
おっ?思い出した・・・ うちの学生だ(HPS1年)
私の目がキラリと光る・・・
「おい〇〇、モノは相談なんだが千円貸して」
と言うワケで、無事にリールを手にしたのでした・・・いや~ついてるな~(笑)
話を釣りに戻す・・・
そんなこんなで手にした電動リールで坊主になるわけにはいかない私は周囲にタナ(深さ)のアドバイスを聞きながら何とか1匹ゲット!
1匹釣れれば不思議なもんで立て続けに釣れました。
ヨッシャここからだ!ようやく要領が掴めたぞ!
と思ったところで波が高くなってきたのでゲームセット!
結局5匹釣りました。釣りたてのタチウオはホントにキレイでした。
借りた千円は今日、授業の時ジュースつけて返しました(当たり前だ!)