「台風とこの人は忘れたころにやってくる・・・」
とつぜん、
「今日、大阪行くんですけど、どうっすっか~お好み焼きが食いたいっす」
とやってきたS氏・・・(写真左)
外はとんでもない嵐・・・
「ええい、行くか!」お好み焼き屋の案内要員を招集して心斎橋にむかう
いつもはとんでもない人ごみのハズであるが嵐のために人通りも少なめで結果的には助かった。
彼が以前に来たのは3年前・・・あの時ミートは1年生、
今度はどんな感じになるのか・・・
母親がファンであると言っていた大将君と、モノはいいのにイマイチ自信を持てないニシちゃんを連れていく。
出会って開口一番
「組長の弟子であるということは、俺の弟子でもあるということだなガッハッハ」ということになってもう堅い話は不要となった(笑)
基本的に彼は楽しい空気感が好きなので、緊張気味の組員にも気さくに話をしてくれた。
彼の豪快なズッコケ話のおかげで学生も楽しい時間を過ごすことができた。
国体のリレー予選で、一緒に走った中高生に対して自分の時のことを想像してリラックスさせようとフレンドリーに接したら、緩み過ぎたので今度は締めようとして怖い顔になったら効果がありすぎて震えあがっていたが、結果としては改善した話などは大変に面白かった(笑)
ニシくんが、正しいかどうかよく迷うという悩みに対しては、
「正しいかどうかなんて俺もワカラン、ただ失敗したらしたでそっちにも道があるし、成功しても道がある。メダル取ったあとにも道はあるし、メダル取れなかったあとにも道はあるし、オリンピック出れなくても道はあったよ」
私なりに解釈すれば「失敗しようが成功しようが、出た結果に応じてやるしかないでしょ?」といったところだろうか。
基本的には彼の話は「一所懸命にやっていること」に対しては優しい・・・
というか、自分がもがいているだけに応援したくて仕方がないという感じだ。
突然彼がシリアスな顔をして言う・・
「ミートよ、決勝に残れない選手はやる前からだいたい分かるもんなんだが何だかわかるか?」
「それは、緊張を自分に貯めておけない選手だ。 緊張に耐え切れなくなって周囲に話しかけたりするような選手はダメだ・・・」
緊張感のある話に息をのむ組員
シーン・・・となった次のセリフ
「俺はそれで失敗したことあるんだ、ワッハッハ いや~難しいよ~」
・・・と彼の話はこういう調子で自分の実体験をもとに
「そうそう予定通りにはなりませんよ~」という話をしてくれる。
彼は決して年齢や肩書きによってバカにしたりすることはしない。
それは自身が若い時から第一線で戦ってきているからこそなのだと思う。
学生なりの悩みも貴重であると考え一生懸命に考えて話してくれる。
型どおりの話をしているわけではないのは学生に伝わる。
大将君の治療家としての悩みをぶつけてみたときにも、自身がどんな人がありがたいかという話をしつつも、
「でもやっぱり一生懸命にやってみてダメだったら仕方ないんじゃないか」という感じで応援のコメントをしてくれる。
こういう話に学生を連れていきながら様子を見ていて思うのだが、
もう完成されて達観された話をありがたく聞くのも確かに大切だとは思うのだが、今まさに自分で手探りで生きている人と
「正しいかは分からないが、今の俺はこう思ってやっているんだけど、君はどう思う?」
なんてやり取りはナカナカ心地いい。
ところで学生さん
2003年って何歳だ?