正月のある日のこと
ハイ、そうです、真ん中で異様なオーラを出している先生・・・
これがウエムラ先生です。
「いや~相変わらずおっかない顔してるな~そんな顔して指導してっから選手が委縮するんですよ~」
などと茶化しながら写真を眺めていながら右で指導している私の顔を見てみると・・・
大して変わらん・・・・(汗)
自分にとって渾身のネタを披露している時といいますかスイッチが入っている時はこんな顔になっているんですね・・・(あ~恥ずかしいムキになっちゃって)
それにしても、選手にどうやったら伝わるか?と考え続けてきたネタを気持ちよく説明できて、一番熱心に聞いてくれるのがウエムラ先生というこの皮肉・・・
「野球界では投げ方についてこうやって説明されているじゃないですか~、でもこれってこういう盲点があって選手が戸惑っているんですよ」
などというパターンの場合、そもそも
「いつもはこうやって指導している」
という部分がないと、その後に続く私の渾身の発見なんて何も面白くないわけなんです(汗)
それからもっと言えば、指導方法の情報収集をし、実践をしながらも疑問を持っているようでないと私の話なんて聞く気も起きないわけです。
そういう点でこのウエムラ先生は、56歳の今なお指導方法の研究をし続けているというエネルギーといいますか、野球にかける執念は本当にすごい・・・
56歳にもなって教え子の指導方法をこんな真剣に「自分に取り入れよう」と聞ける先生っているのでしょうか?
これって私が今の組員に将来教わっているようなもんですよね・・・素直になれるかな?(案外楽しいのかな)
挙句に「組員に年齢制限はねえよな?ヨロシク!」などと言ってニヤリとされた日には強盗と一緒に暮らすことになってしまったような気が・・・
まぁ、この得体の知れない狂気じみたエネルギーに当時、中学生だった私はカルト教団にハマッたような思想になっていったのでありました。
当時の部員は皆さんハマっていたのかと思っていたら卒業したらさっさと洗脳が解けていたようで・・・
さて・・・ 今回指導したのはキャッチボールの投げ方についてです。
フォームが同じなのにこの球の質の違いはナンダ?
という事から、いかに肩肘の力ではなく全体の連動性の中でボールを投げるか?
てなことを説明して、体験できる実践を行いました。
最近、ふと気付いたといいますか・・・
どうやら私って結構おかしいといいますか、変わりモノみたいだなと・・・(笑)
いや、別にいじけているワケでなく嬉しいといいますか・・・
特にトラブルになったわけではないですからご心配なく(笑)
大学の教員なんてちょっと変わり者でないと務まらないと思っていた中で、
「俺はなんて特徴の無い人間なんだ・・」と自信が無かったんです。
しかし、最近一部の人には熱狂的に支持されたと思いきや、一部からは「そんなことばっかりやってないで・・」と冷ややかな目で見られたりと・・・
この社会性や生活感の欠如している感じがいかにも「大学の教員っぽいな」と嬉しくなってきました(笑)
昨日いった床屋でマスターと鋏の手を止めてしまうような熱い議論になってしまった。
野球のフォームについてとかなんですけども・・・
「こんな話、そんな面白いですかね?」と不思議がる私に
「いや~めちゃくちゃ凄いこと言ってますよ、凄い切り口ですが、誰かからの言葉じゃないというのは分かります、ナカナカいないです」
などと妙に感動され、嬉しいような「頼むから手を動かしてくれ」と困ったような時間となった。
ようやく自分は変わり者だと自覚しました。
皆に分かってもらおうとする力みが取れただけでも相当に楽になれます(笑)
分からない話をしてもいい場面と、皆に分かる話をすべき場面の分別がつきそうです!
これは私にとってデカイ!