ぼけ~っとしてたら中日の小林正人選手よりメールがきた・・・
『今週の週間ベースボールに連続写真載ってますんで良かったら見てみてください』
さっそく買いに出かける。 お~ワンダフル!
評論家さんのコメントによれば
「体幹主動の理想的なサイドスロー。遠心力を利用した腕の振りがポイント」 となっている。
『腕は振るのではなく振られるもの』
『遠心力によって腕が振られる状態を生み出す技術に長けている』
『利き腕の脱力は絶対に必要な条件』
などなど、「よくぞそこ言ってくれた」というポイントを評価してくれている。
「これ、この評論家さんがホントに分析したの?小林くんに取材したんじゃないの?」
と尋ねたら、
「これ、ほんとに土肥さんが解説してます。なんか嬉しいです」 ときた。
お~凄いな~この土肥さん・・・ と思っていたら、
「あっ!この土肥さんってあの土肥さんか~!」 と思いだした。
そう、この土肥さん、私は同じ年代で、高校時代に東海大相模がエライ目にあったことがあります(笑)
それは、私が高校2年生の春季関東大会初戦のこと。
地元神奈川の保土ヶ谷球場で埼玉代表の春日部共栄高校を迎えて試合をした時のことである。
当時の春日部共栄の2年生左腕エースが土肥さんであった。
春日部共栄といえば当時は埼玉で強豪高校ではあったが、その前の練習試合で勝っていたので東海大相模としては「勝てるもんだ」というミーティングの結論であった。
「ピッチャーも2年生で特に有名人というわけでもないし引きつけてコンパクトに打つように」ってな程度の作戦であったように記憶している。
監督さんの話にしても、
「まぁ春の大会だし、初戦くらいは勝てばいいだろう」なんてな調子であった。
しかも、私は補欠であったので、その雰囲気から特に気合いやら危機感やらがあるわけではなく、スタンドでの応援を適当にやって無難な1日を過ごせるものだと思っていた(笑)
試合が始まり、我がチームの打者はことごとく抑えられていく・・・
「あり?おいおい先輩よ、そろそろマジメにやってくれ」などと祈るも打ち損じではない抑えられ方をしている・・・
そうこうしているうちに向こうの4番も「ホントに高校生ですかアナタ?」というようなオッサンみたいのが出てきてかっ飛ばしている・・・
「あれ?これってけっこうヤバイんじゃないの・・?」
と気付いたころには時すでに遅し・・・ あれよあれよという間になんとコールド負け!
地元神奈川で東海大相模が埼玉にコールド負け・・・
「コラ~ッ!お前らやる気あんのか~!」 と競輪場のようなヤジが飛ぶ・・・・
高校野球なんだから・・・なんて言うつもりはありません。
そういう学校ですから・・・ファンの皆様申し訳ありませんという状態になりました。
「確かに・・・完全に油断しておりました・・・」
「こりゃあエライことになったぞ・・・」
スタンドの補欠メンバーの顔は凍りついた・・・
学校に帰って地獄をみたことは言うまでもありません・・・
「どんな時でも油断するんでない!バカたれ!」と言われ陸上部と化した野球部・・・
「アンタが一番油断してたんでしょうが~」というツッコミを心の中で何度もしてました。
「誰だよ打てるって言ったの(泣)あれっていいピッチャーだったんじゃね~のか?」
という部員の疑問はその夏に見事に晴れました・・・
その夏、土肥投手は甲子園で準優勝しました・・・
しかもその後プロ入り・・・
「ホレ見ろ・・・」
というワケで私にとっては思い出深い土肥さんなのです(笑)
同期生が評論家になる時代になったんだな~と考えさせられたと同時に、
この人いいコーチになるんじゃないかな?なんて思います。