ボールを捕ろうとしている野球少年・・・
おや?
「おいおい、グローブが開いておらんぞ、アホか?それじゃ捕れないじゃない?」
な~んて、いよいよ組長の指導も暑さでおかしくなったか?
「え~い、貴様ら、グローブ使うな!」 と怒ったわけでもありません。
実はこれ、グローブの手の甲の部分で捕って次の人に投げる練習してます。
「はぁ?グローブの手の甲じゃ捕れないでしょ?」
その通り、手の甲だけでは捕れません。 右手の「そえ方」がミソになります。
この感覚を培う練習方法として私の中学の恩師などは、スリッパや手作りの軍手付き板などを使用していました。
やってみると分かるのですが、案外やり易いです(笑)
グローブの手の甲って案外丈夫なもんでクッションを利いているので、結構な速い送球でもやれます。 身体の中心で捕る感覚といいますか身体の運び方も身に付きます。
こういういわゆる「小ネタ」って、バカにしちゃいけないといいますか、沢山持っていると自主練習が本当に楽しくなってきますし、飽きないんですよね。
それで、さらに自分で小ネタを開発するようになるとさらに意識が高まりますね。
私思いますに、自分で編み出した練習に「意味のないものは無い」と思っております。
なぜならば、自分が編み出したということはそこに「こういうものを身につけたい」という意志がありますので、周囲から見て「なんだかくだらねえことやってるな~」と思えることでも本人にとっては重要な気づきをもたらすことが多いですね。
練習器具を自分で作り出すというのも楽しいですね。
私、小学生の時になんとか自分一人で雨の日でもバッティングをする方法がないだろうか?ということを考えまして、テニスの練習器具で土台にゴム紐つきのボールがあって、打つとゴムの収縮でまたボールが返ってきて延々と打ち続けられるという器具からヒントを得て、軟式野球ボールにネジでロープをつなげそれを歩道橋の上から吊るして打つということを編み出しました。
これならば、打者は歩道橋の下におりますので雨にも当たりませんし、ボールは振り子のように自分のストライクゾーンに帰ってくるという計算であります。
「これは我ながらうまいことを考えたな~俺って天才じゃないか?」などとほくそ笑んでおりました。
そして、土砂降りの雨天の日がやってきました。
「いざ決行!」
まぁ、晴れてる日にやればいいのですが、ちょっと周囲の目が恥ずかしいというのもありまして、やはり人気の少ない土砂降りの日が良かったのであります(笑)
どうなったか・・・ 軟式ボールは打てばつぶれます。
その時にネジの穴も緩みまして、ボールは見事に土砂降りの彼方にすっ飛んでいくのでした。 しかもボールの高さの調節をロープの長さで調節しますので、何度も歩道橋の上に上がって調節しなければなりません。
しかも球の軌道も振り子ですから、ジェットコースターみたいなもので、凄まじいライズボールとなり、とてもじっくり構えて打てるシロモノではありませんでした(笑)
バッティングの練習というよりは、危険球を避ける練習の色合いが強くなり、ボクシングのスウェーバックの練習器具のようになってしましました(笑)
結局、なんどもボールを取りに行くのと、ロープの調節で土砂降りの中で作業をし全身ずぶ濡れでバットを持つ手も滑り戦意喪失して途方に暮れるというオチになるのでした(笑)
ちょいと脱線がすぎましたが・・・
まぁ、こういう開発を面白がっておりますと、他人が考えたネタも
「お~!それをそのアイディアで来ましたか~!やりますな~」などとと興味を持って聞けます。
ちなみに、写真のネタはジャイアンツの野球教本に載ってたやつです。
この前、本屋に行ったら、いや~今って野球のネタ本が充実していますね~
凄い選手になるためのネタは溢れてますね・・・
そこからどうやって取捨選択していくかの能力なんでしょうね・・・
あとホントにやるか・・・